これが温かく送る葬式の一例です(後半部分)

日々の「我想う」
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ある葬式で余裕の無い家族の葬式から、灯篭類を無料貸し出しが始まったと書きましたが、この一件から、飾り類にはどんな意味があるのか調べてみると、さほど意味のある物はなく、あえて言うなら金銀や白紙で作られた「四華花」は、釈迦入滅のおり、釈迦の亡骸を囲んだ四方の沙羅双樹の木が白く枯れた事に由来するとか、砂糖の包みを山盛りにした菓子盛は、神道の三方に乗せる菓子類同様も故人への供え物、なら普通に菓子を買って飾ったほうが実用的だし豪華です。これくらいでしょうか――、

僕には商売の臭いしかしません。豪華=供養ではありません。これに気づいてから供物類を販売する気になれず、かといって祭壇に何も無いと寂しい感じは否めませんから、最初から豪華に飾っておけば、家族は出費が抑えられるし会葬者も違和感はない。2020年12月現在あんしん館式場の祭壇には30万円相当の供物類が豪華に飾られ、69,000円の直葬から319,000円の親族葬まで全ての会員さんが無料で使えるようになっています。

下世話な話しですが、供物類だけで30万円の節約は我々庶民にとっては大きな違いです。パート仕事なら何十時間分の節約にもなります。葬式で「お金の問題じゃない」と言う人もいますが、本当にそうでしょうか? お金の問題で無ければ何の問題でしょうか? 「心」なら理解できますが、心とお金は別物でイコールではありません。

また故人目線で考えると、残る家族生活に支障が出る葬式、そんな葬式をして欲しいでしょうか? 残る家族が毎日を元気な笑顔で過ごす姿を見せ続ける以上の供養があるでしょうか? 綺麗事ばかりで生活は出来ません。良くも悪くも金は必要なんです。だから少しでも出費は抑え、尚且つ、家族が寂しい思いをせず、後悔の少ない葬式をしてあげたい――、ただそれだけです。

意味の無いものとは言いませんが、僕には理解できない物のひとつに『塔婆』があります。ただ九州の人達は何のことか分からない人も多いでしょう。九州には塔婆の無い地域が多いからです。さて、塔婆ですが関東では毎年塔婆を寺から授かり(売られる)墓に供える地域もありますが、塔婆ってなに? まずはそこからです。

釈迦の遺骨(仏舎利)を納めた塔をサンスクリット語でストゥーパと呼び、その音を漢字で語呂合わせしたのが「卒塔婆(ソットゥバ)」ですから、塔婆の上部が削られてるのは、ストゥーパの形を似せたものです。ここまでは由来ですから何の疑問も感じませんが、塔婆を墓に供える事が供養――、と言われると「ちょっと待ったぁ」となるわけです。釈迦の仏弟子になったのだから――、と僧侶は言うかもしれませんが、そう思ってる家族がどれだいるでしょう? おそらく90%以上は、そんな風に思っていません。

供養の基本は故人を忘れない事、時々で良いから思い出す事です。思い出して墓まりに来てくれたで充分です。塔婆を供えるなら、その費用でもう一度、墓参りしたほうが供養になります。後から「お金」が着いて周ったら供養より商売です。そこに気付いて欲しい・・・

本日12月15日、昨日搬送した故人が安置され、ご主人と子供達が今来ています。昨日搬送して打合せをしてる時、病院で綺麗に清拭してくれていると伝えたら、汚れてる身体の部分があると話されたので、今日来るとき、お母さんの使ってた化粧品を持って来るよう伝えると、子供の一人はネイリストだと言うので、ならばマニキュア、ペディキュアもしてあげようと伝え午後7時に帰りました。

帰りました? と思われる方もいるでしょうが、細かい話しはしませんが、故人があんしん館にいないからで、多分自宅に帰っていると思うからです。稀に病院にいることもありますが――、

15日午前10時過ぎ、親子3人で来られたので、身体が拭けるようタオルとお湯を用意しておき、その部分は娘さんに任せ、男性は待合所で待機、身体が拭き終えると、化粧する人、マニキュアを塗る人に分れ各々の感覚で母親を綺麗にすると、故人が好きだったという洋服も持って来られたので、僕もお手伝いしながら、着てた部屋着を脱がせながら上下を着せます(この作業は経験が必要、家族だけでは難しいです)

着せ終えると、全員部屋の外に出て貰い、ドライアイスで凍結処置に入りました。本日の化粧、マニキュアがあったので昨日の段階では凍結しない保冷剤で処置しておきました。全て終わるとご主人から、
「こんな風にしたのは初めてです」と嬉しいそうに言っておられました。

皆さんは、何処の葬儀屋も大差ないと思っておられるでしょうが、これが僕の言う『温かく送る』の1コマだと思って貰えると理解できるでしょう。明日の午後から家族葬、明後日の朝一で火葬と進みます。 あ、そうそう今回の家族、ご主人は県外に単身赴任、子供1人は都内で、突然の逝去でしたから礼服など持ってきてません。だから家族だけの葬式なんだし、普段着のままで良いと伝えたところ、持って来てないからみんなで買おうと思ってましたとの事、礼服を慌てて買って納得できるはずがありませんし、大切なのは服装で無く『心・気持ち』ですから、全く問題ありません。

コロナ感染者が増えていますから、火葬当日混雑しているようなら、車で1分の距離の、あんしん館に戻って拾骨時間に再度斎場に行く方法をとるつもりです。

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