今年も残り3か月

我想う支援日誌
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ジャネーの法則

歳を重ねるにつれ1年の比率が小さくなるから1年が短く感じる。5才の子は1/5、50才の人は1/50だから短く感じるというものらしく、初体験ばかりなら長く感じ、新鮮味が無いと短時間に感じるのだそうですが、僕は馬鹿なのかジャネーの法則が良く理解できません。

スーパー業界、美容業界で長く生きてきましたが、52年間全く縁の無かった葬儀業での仕事は「死体」を運んだり、処置したり、全てが未体験の連続でしたからジャネーの法則で言うと長く感じるはずですけど「あっ」と言う間の1年1年の連続、気付けば17年目です。

目的達成は、小さな目標達成を積み重ねた結果

5万円火葬支援パックの完成には3年間を要し、17万円家族葬の完成には構想から完成まで10年以上、小さな目標でも数か月での完成は何ひとつとしてなく、依頼家族との相談や雑談などから得た情報と近未来予測から、これから必要となるであろう支援内容を日々考え実現させ続けた16年です。

国内初の葬儀支援の道、『誰を対象とし』『何をすべきか』を知る為、団塊世代以上の老人達の本音を聞きだし、葬儀屋と寺の話しを聞き、更に実態調査した結果、葬儀支援の目的『誰もが死後費用の心配をすることなく生きられる世の中を目指す』と自然に決まりました。

その最初の目標が国保からの葬祭費5万円だけで骨壺に納まれる一銭も要らない直葬プラン、3年後の完成時には直葬プランの全国平均価格で可能な宗教者費用を含めた家族葬プランが、当支援センターの最終目標となるであろうと考え、その達成はどんなに遅くても2030年と決まってました。

各支援プランの内容と料金はホームぺージで一目瞭然ですが、各プランの発想理由については、触れたことはあっても正確に書いた事は無いんじゃないかな、と思うので次回以降に書きたいと思います。

散骨場取得の流れ

散骨場の所有は利用者が事前相談で僕の話しを聞いた際、自分の知る葬儀屋とは全く違う発想だった事から『胡散臭い、そんな葬儀屋がいるはずがない』と思ったそうですが、数か月後の父親の葬式で言ってた言葉が全て本当だったと知り、何も知らず疑った自分が恥ずかしくなったそうです。

事前相談の時「散骨場は必ず必要となる」と言ってたのを思い出し、父親から相続した山林の一カ所を無料で使って欲しいと提供されたのがきっかけ、山林自然散骨を選択した理由は海は所有権も不要で簡単、しかし海で生活する漁師もいるわけで風評が漁師の生活を脅かす可能性が高いからです。

他人の生活を壊す可能性があるのに、自分のビジネスを強行する人間では葬儀支援などできません。

なぜ散骨場が必要と考えたか

既存の墓は「墓守が続く」のが前提、されど少子化で墓守不在の墓が増えるのは必然、当時最新の墓として樹木葬が始まりましたが、樹木葬は墓の法律が適用される事から、一定以上の金額になる事、近い将来誰も来ない放ったらかしの墓になる――、なら『人は土から生まれ土に還る』が最善と思えた。

散骨は行政が認めたものでなく、法的な縛りが殆ど無い事がメリット、例えば墓閉じした遺骨を樹木葬にするには行政発行『改葬手かいそう続』が必要ですが、散骨と手元供養は改葬手続き不要です。他人様の土地、行政の土地は駄目ですが自己所有の土地で周囲に迷惑を掛けなければ問題ありません。

費用面・最終的な対処・法律など様々な視点からの判断でも樹木葬より、散骨のほうが間違いなく増えるという想定は容易、結果『当支援センターに於いて山林散骨場は必ず必要となる』の言葉になったのと思われますけど、それを口にしたのは覚えてませんでした。

新たな事でも時は駆け足で過ぎます

17年前からの人生は全て初体験の連続でしたが、美容業界で生きた20年より夜間、深夜、早朝の稼働もあり、1日の稼働時間は長いのにスピード感は断然速く、いつも時間が足らないイメージでしたからジャネーの法則が当て嵌まらない人間がいるのかもしれません。

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