「4」免税事業に向けた布石

我想う支援日誌
この記事は約4分で読めます。

何事もそうですがマニュアルとは普通以下の能力でも体得できる赤点回避レベルの教育参考書であって全利用者から合格点が得られる内容にはならずクレームの出ないレベル統一対策です。

しかし葬儀支援2,000件の実態はマニュアルでは対応できないケースが多く、夜間、深夜でも、その場で的確な判断と回答と対策が出来なければ家族が満足できる支援に成りません。その意味ではいつでも、何処でも本音相談できる『家族経営が最善』に思えます。

いずれにせよ「葬儀支援センター」と公言して納得されるスキル到達は独り親方経営では無理、されど低料金の実現には2名での支援構築が最善と思われ、とりあえず食える程度の支援事業実例を創り出そうと動き始めたのが2016年にインボイス発表された翌年の2017年でした。

2020年~の施行を想定した3年後設定目標に到達できませんでしたが、2023年施行と想定より3年延びた事で会員さん達の認知や猶予期間にも余裕ができ、法人形態変更と免税事業者枠内までの縮小も何とか達成できました。

拡大路線中止で、できれば全国全県に独立零細事業の支援センターが配置され相互扶助できれば日本全域に支援の輪が広げられると思い、本気で葬儀支援する人達には先人として「実務」「考え方」「知識」「経験」「経営」の全スキルを無償提供しようと、来館したり、メールでも聞かれた事は全て無償で教えるつもりでしたが、残念ながら本気で葬儀支援したい人とは出逢えなかったようです。

縮小に向けた取り組み

・直葬系中心支援で客単価8万円台100施行まで減らす(免税・老化対策)
・但し低料金でも家族に寂しい思いはさせない内容が鉄則(経験則)
・広告宣伝は一切せず支援対象者を絞り込む(※1対象外会員減目的

「※」支援対象者を絞り込む為の手段として公言したのが――、
 ① 菩提寺の葬式は受けない(高額な布施は支援目的と相反する)
 ② 菩提寺に墓のある人の依頼も受けない(同上)
 ③ 一般葬は受けない(支援が必要な人は一般葬をしない)
 ④ 非会員さん依頼は受けない(当社理念を理解してない為)
 ⑤ お客様扱いされたい人は受けない(葬儀社だと思ってる人だから)
 ⑥ 横柄、傲慢など嫌な人も受けない(やる気になれない)

※1 菩提寺の葬式、一般葬希望の会員さんもおられるはず、インボイス制度施行が2020年なら2年間の猶予しかないと慌てて発表しましたが更に3年あった事でトラブルもなく進められました。

「寺に墓のある方」は葬式は当方で行い寺墓へ納骨すれば良いのでは?と安易に考えてる人、納骨に費用が掛かる事すら理解してない人が多いですが、実際は納骨時に最低でも10万円、戒名付ければ30万円、中には菩提寺で葬式した人以外は納骨させないと言う住職もいます。葬式後にトラブルになれば家族が嫌な思いをするだけ――、なら離檀する意思の無い家族は受けないほうが良いとの判断からお断りしています。

上記「※」はブログに何度も書いたり、ホームぺージにも、パンフレットにも公言してきました。

今だから言いますが「菩提寺の葬式は受けない」「嫌な人の入会は受けない」など、わざわざ公言する必要などないのです。搬送後の打合せで嫌な印象なら「会員さんから依頼が入ったので―、」など理由はどうにでもなるので知り合いに丸投げすれば済む事です。

実際、公言前は菩提寺の葬式と一般葬数件を丸投げしてみましたが葬式後の家族から「親切だったけどやっぱ違う」と言われ続けた事で、なら「受けません」宣言を前以てしておき家族が自分で選んだ葬儀社のほうが良いと実践、また責任が持てませんので紹介して欲しいと言われてもしません。

コロナ感染で10年前倒しとなる

設立以降入会は増え続けるものの過去の葬式概念は強く「直葬は当り前」との認識には辿り着かない状態でしたが、2019年12月アメリカで数万人がインフルエンザで亡くなり、2020年には国内でコロナ感染が拡大、志村けんさん逝去で一挙にコロナ感染の怖さが拡大したのは誰もが知るところです。

葬式でも感染拡大したり公営斎場は行政指導もあり必然的に葬式の規模は縮小、故人と逢えないのも当然の直葬が一気に増え、家族だけの葬式も当たり前となり「これで充分」との認識も広がり2030年代を待たずして「直葬」への意識改革は10年前倒しとなり予想外の流れとなりました。

コロナ感染拡大時「一般葬は受けない」「菩提寺葬式は受けない」など否定的内容を公言するには最善の時期で「機を見るにびん」と迅速に動いた事で容易に受け入れられた感があります。

次回、葬儀支援で目指した究極の各プラン

コメント