健康に対する考え方は若年層と老年層では違う。
若い時は基本的に「完治」が大前提だと思うが、50年以上も生きてきた人達は完治だけでなく、病気と付き合いながら生きたり、応急処置で対応してる人達も多いだろう。
例えば、永久歯に生え変わった子供達なら、これから70年、80年と使えるよう治療するだろうが、50代以上の人なら自分の歯で食べられる期間が長くなるよう、その時々の補修工事となるだろう。
車で例えれば50年も乗ってればエンジンや様々な部品が故障しても不思議でなく、故障が出たら修理や交換をする。残念ながら身体の部品交換できませんが、人間の部位は早期なら自己修復能力もあり、できるだけ早い段階で発見するのが最善、日本人の死亡率1位の癌でさえ早期発見なら90%以上が治るのですから、早期発見できる方法を実行するのが最善なのは当然のこと。
だからこそ、毎年の健康診断での早期発見は年代問わず大事、老人年代の人達は完治より、悪化させない事を優先したり、延命優先する医療もあるだろう。例えば病床に附す事で歩行や運動に大きな支障が出る可能性が高ければ、入院しない選択肢だってあるだろう。
もっと言えば「癌」が発見されたとして、患者の年齢によっては開腹手術はせず、穏やかに過ごす事を優先する医療もあれば、胃婁、人工肛門、酸素ボンベの使用など、様々な選択肢があるのが今の日本の医療体制ですから、自分の年齢、家族の意見、更には金銭面等で様々な選択肢があるはずです。
個人的な感覚で言うと、老人枠の人達は完治より応急処置の連続で良いんじゃねぇとさえ思う。
歯が欠けたら使える程度に治す、糖尿病になったら食欲を抑える投薬、脂肪肝なら脂肪排泄薬投与、あとは定期的に血液と尿検査、毎日脈拍と血圧測定すれば、自分でも体調の変化を早期に実感できる。
人間、いつ何が起こるか分りませんから、日々の体調管理は自分の好不調を知る上で大切だと思う。悪くなって病院に行ったとしても医者は神様ではありませんから、日課で計る「血圧」「脈拍」を表にしておき、定期的な検査結果となる血液と尿の検査結果も保存しておけば持参すれば、診断の目安になってくれるでしょう。
あ、そうそう僕の場合「胃癌検査」は専門医、「隔月の血液・尿検査」は総合病総と違いますから、総合病院で年に1度のエコー検査は、専門医で胃カメラ前に行うエコー検査結果で代用して貰ってます。
葬儀支援の大前提は葬式をする事以上に『死後費用の不安をせず日々生きられる事』ですから、病気も同様で日々の健康不安を最小限に減らせる方法を実践してるわけです。
それが少しでも長く葬儀支援を続けられる事にも繋がったり、入会相談に来られる老人達への経験則としてのアドバイスでもなってくれてるわけです。
ちなみに「俺は医者に行った事がねぇ」という人がいますが何の自慢にもなりません。医者に行かないのは健康のバロメータではなく単なる無精、もしもの時に早期発見できるような対応に価値がある。老人特有の投薬量の多さと、病気の数も自慢にはなりません。病院の待合で「最近〇〇さん見無いけど、」「あー、〇〇さんなら病気で寝込んでるらしいよ」「そりゃあ大変だ」こんな笑い話が今の日本の病院に於ける現実です。
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