「流される」と「無気力」とは違う

「流される」「流れに乗る」と言うと、勘違いされやすいのが、単に待ってれば良いとか、無気力に過ごしていれば流れがあるかと言われたら、それは流れておらず溜っているか、滞っている状態で水は腐るだけです。

数回に渡って書いてきた中に「友人宅を手伝う」「運転アルバイト」「近未来予測から見た経営観の違い」「他業界である理容材料商入社」「法人設立からの起業」と５つの例を上げましたが、流れは自分で作れるものでなく、他者や時代が創り出すものですから無気力な人間に流れが訪れることはありません。

友人宅を手伝う

当時３人でつるんでたのに店の再開を僕に相談した根拠は聞いてませんが、この手の相談なら武井君だろうと思わせる何かが当人だけでなく家族にもあったからでしょう。

運転アルバイトから就職

アルバイトはプー太郎でも問題ありませんが「この仕事をしてみませんか？」と思わせる何かがあったから社長は誘ってくれたはず、具体的には分かりませんが、相手の気持ちを動かす言動があったのでしょう。

近未来予測から見た経営観の違い

ある程度の職責になれば、会社の将来、社員の生活など未来予測はしますから、自身の中に湧いた不安や近未来予測があれば上司や経営者に確認する事で会社の業績を伸ばしたり、社員や家族が路頭に迷わないだけの基盤を固め、これからの人生を掛けられる会社にしようとするのは役職者として当然です。

その結果、方針が変わるとか、僕自身が過ちに気づけば良し、変わらず不満なら自分が退社すれば良いだけの事、社長が変える気がないのは社長の勝手ですから文句を言っても始まりません。不景気になったら倒産するだろうと予測したから退社する意思を伝えて行動に移したに過ぎませんが無気力からではありません。

他業界である理容材料商入社

業界を離れて１年以上経過しても「戻ってこい」と言われるのは、その発言をしてくれた人達にとって何か使える部分や必要な点が僕の中に見えるからでしょう。それはお世話になってた会社で培われたものだったり、学んだこともあるはずですから同業他社ではない会社に行ったのは、自分が経営者だったらと考えると、自分で自分の敵を創り出すことしか出来ないとは思いたくないからです。

法人設立からの起業

大多数は社交辞令、にも拘わらず300万円を投資して法人を設立した人がいるのは、本気で一緒に仕事をしたいと思ってくれた点は素直に喜んで良いと思う。その時期と腹痛で倒れた時期、分社の話しが難航した時期が重なったのは偶然でなく必然なのだろうとの判断でした。

サラリーマン時代の発想

「給料の不満」と「上司の悪口」はサラリーマンの酒の肴かと思うほど、社員が集まれば話題に出てた記憶がありますが、個人的には好きでなく「なら自分がその上司より偉く成れば良いじゃん」と発言するタイプ、社内では嫌いな上司の機嫌をとり、いない所では悪口では何の進歩もありません。

そもそも自分の給与を上げたいなら、会社の経営状態を良くするしかありません。
自分が残業して貰う125%の残業代と残業に必要な経費の総額以上に残業で稼げなければ、その残業は会社にとってマイナスでしかないからです。サラリーマン時代から美容なら次のような考え方をしてました。

それと人に教えるのはサラリーマン時代から躊躇ためらいませんでしたが、その根底にあるのは俺が教えた人達は、余程の馬鹿でない限り俺を敵にはせず、俺は現状に甘えることなく更に先に進まざるを得ないから進化し続けられ、より新たな発想をしなければ成らない背伸びが自分を成長させる特効薬となる。

こうして改めて過去の想いを書き出すと手前味噌で恐縮ですが『俺は良い社員だったなぁ』と思うし、だから役職に就くのも、先輩社員を飛び越えて速かったんだろうなと経営者目線で思います。

全ての人を対象とするな

それと僕はいつでも、今現在の葬儀支援でさえも対象者を絞ります。
僕のような個性の強い人間は、好き嫌いがハッキリ分かれるはずですが、全ての人に好かれようとすれば僕の中にある良い個性も失われるし、どうせ全ての人に好かれる人間はいませんから、自分を変えず、自分に合う人だけを対象とすることで自分自身が伸び伸びと言動したほうが、より良い発想や言動ができるからです。

その意味で言うと、うちの千明は対照的で「聞き上手で無難」なタイプですから、僕を苦手とする人は千明が窓口になれば良いだけのこと、人間が出来て無いと言うか、幼いと言うか、自分の持つ特性や人間性を押し殺してまで葬儀支援や事業をする気はありません。　だって俺は他人の為に生きてる訳じゃないからね。