⑤ 故人名義の不動産手続き

我想う支援日誌
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2024年4月1日~

2024年4月1日~故人名義の不動産の名義変更が義務化「故人名義の不動産は死後3年以内に名義変更しないと罰則の対象となる場合があります」当支援センターでも結構な人数の家族が対象となっており、名義変更を先延ばしにすると時間の経過と共に大変になるので出来るだけ早い段階で手続きしましょう。

法定相続人は増え続けます

70才の方で母親名義の土地に叔父叔母が法定相続人となってる使えない建物があると分りましたが、70才の叔父叔母なら90代!? 手続き前に逝去すれば法定相続人が増えるので早急に名義変更すべきとアドバイス、栃木県と東京都の叔父叔母の所へ行き直接対応策を伝えた後は連絡を取って進めているようです。

上記のようなケースでも金欲しさで相続権を主張する人がいた場合、名義変更は全て主張者に任せ、地代請求すると伝えれば普通の神経を持ってる人なら放棄するし、しないなら期限を切って任せるとか、自身が動いたり掛かった経費は請求するなど事前に決めてから動きましょう。

また法定相続人が認知症の診断を受けたら名義変更出来ませんから、その意味でも高齢者が対象なら迅速に手続きする方向性で対応すべきです。

行政は貰ってくれない事も多い

行政に無償提供すれば――、と思ってる人もいますが、建物のない使える土地なら受けて貰えても、利用価値の無い土地や建物がある不動産は無償でも引き取ってくれません。例え無償で引き取って貰えるにしても名義変更してなければ何ひとつできません。

すぐに売買できる不動産なら不動産屋など専門家に任せれば問題ありませんが、我々がアドバイスした大半は相続放棄したいレベルの不動産、スキー場、避暑地の不動産の中には5万円あげるから貰ってください――、と表示されてる不動産も多数あるのが現実のようです。

当社所有の山林散骨場は購入した不動産ですが、山林で在りながら「畑」の種目だった事と、持ち主が植林地へ種目変更手続き後だった事もあり名義変更完了までに10年掛かりました。

意外に多い未登記物件

今回書いてる一連の内容は全て葬式期間に行ってるアドバイス、不動産に関しては増築分の未登記、作業小屋の未登記など、税金は支払ってるけど登記してない不動産も結構多い印象です。

固定資産税は「市(市役所)」が管轄、登記は「国(法務局)」が管轄と別々の基準で管理しており、直接繋がっておりませんので税金は払ってるけど登記はされてない不動産の中には、土地家調査師に図面を書いて貰うなどの手間と費用が数十万円掛かるケースもあるでしょう。

登記は自分達でも当然できます

法務局への登記書類が作成できるのは司法書士限定で独占、弁護士、税理士、行政書士等の作成は違法、でも日本には独占禁止法があるのに何ででしょう?

独占禁止法は、私的独占やカルテル・入札談合などの不当な取引制限、不公正な取引方法を禁止し、公正かつ自由な競争を促進するための法律ですべての事業者に適用されます

現時点は有償無償問わず「業」で行えば違法、でも自分、家族、友人などが作成した書類を自身で登記するのは問題ありませんから、良い機会だと思って自分で登記する事を勧めます。分からない点は予約すれば法務局で担当者が教えくれますから何度も聞きながら時間を掛けるつもりで最後まで頑張ってみましょう。

自分達で行う事を勧める理由は不動産がある以上、世代が代わる度に名義変更する必要があるから、今回はその最初の頑張り、代々回数を重ねればスキルも上がり費用も抑えられます。

ちなみに登録免許税名義変更する税金は不動産評価額の4/1000(1千万円で4万円)、法務局と市役所発行書類で数千円と此処までは仕方のない出費、問題は司法書士報酬が10万円近く掛かる現実が多いこと、世代が代わる度に10万円払うか、自分で動いて節約するかの判断はあなた次第です。

あんしんサポート(NPO法人10年と合同会社)は設立当初から資金不足でしたから、NPO法人設立、美容業の株式会社解散、NPO法人解散、合同会社設立と法務局の全ての手続き、税務署で毎年の法人決算、国交省許可の霊柩事業報告も毎年陸運支局と全て自分達で行ってきた経験スキルを会員にアドバイスしてるのです。

失敗は当然、、失敗がスキルアップの秘訣

経験が無いからできない――、失敗したらどうしよう――、と動く前から否定的発想をする人も多いですが、誰でも最初は出来なくて当然、人生は失敗から学んだ人だけが成功への扉を開くんだと思う。

僕の経験則では『失敗がスキルアップの秘訣』と思うので「失敗は成功のもと(失敗は、その原因をつきとめて改善すれば、むしろ成功への契機となる。 失敗したからといってくじけず冷静に対処することが将来の成功をもたらす)」と言ったエジソンの言葉は納得です。

100km歩けと言われたら「えーッ!?」と思うのは誰でも一緒、即答で「無理」と諦めるか、時速5㎞の速度で10時間歩けば2日で100kmなら歩けない距離ではない、もし2日間は無理でも3日間、4日間と考えれば簡単じゃないか、この程度の差が人生の成否を分けてる気がします。

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