老化の自覚と防止

我想う支援日誌
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老化の自覚

老化現象を実感し始めたのは65才を過ぎてからかなぁ、最も顕著なのが人名、地名、商品名など顔や物は映像で浮かんでも固有名詞が出て来ないこと、小母さん言葉の代表「これ」「それ」「あれ」だけで会話する何とも不思議な光景を笑っていられない自分がいることです。

もうひとつ、元々歩くのは速く新宿駅構内でも混雑を避けながら歩ける人ですが、最近になって歩き初めに股関節が痛い事があったりする。当社千明ちぎらに言わせると、少し前のめりで後から足が出て来るような歩き方が、老人特有の歩き方だそうで、まだそんな印象は無いと言われホッとしてる。

見た目・話し方・動作

見た目や服装である程度は誤魔化せるだろうけど「首筋の縦ジワ」と「手の甲と指」で老人は分かるし、動作がゆっくりなのと、男性は話し方のテンポが遅くなる傾向が強いと感じますが、この3点に関しては両親のDNAなのか比較的老化を感じさせないらしいです。

ただ「睡眠時間」と「トイレ(特に小便)」は老化を実感、若い頃「黙って寝かせておけば半日寝てる」と言うと、「若いんだねぇ」と言われたのが今は納得、元々寝るのがもったいない奴なのに、最近は布団に入るといつの間にか寝て起きると2~3時間しか経って無かったりする。

また起きる度にトイレに行くようになっただけでなく、勢いの良い音からチョロチョロと時間が掛かりスッキリしない事もある。昼間は半日トイレにいかない事も普通にあるのに夜は目を覚ます度の印象がある。

認知症対策?

医学の知識はなく自己判断ですが、認知症の進む原因のひとつとして「思考力の停止」「会話を中心としたコミュニケーション不足」「迅速に動かなくて良い環境」があるのでは? と思ってますから、その意味で言うと葬儀支援活動の現状は老化のリハビリも兼ねてる日々だと思ってます。

会社で働き沢山の人達と接触があった人が定年後は家族だけの生活になれば、会話をする時間は極端に減りテレビ、ネットからの受動だけで発信は激減、言語能力と思考回路は衰えるでしょうから、俗に言うボケから認知症が発症しても不思議ではありません。

そう考えると、障害等があり他の方法でコミュニケーションが取れる人を除き、老化現象のひとつ難聴が強くなって他人とのコミュニケーションから遠ざかる行為は認知症を促進してるようなもの!?

思考力・言語中枢のリハビリ

入会相談は当方と葬儀屋の違いから始まり、非対象者の理由説明、来館者の希望、不安、更に家族毎に違う諸条件に対し、初めて逢った人でも的確な返答を即答で行う思考パズル、受け入れるにしても、断るにしても思考と会話能力の維持とリハビリに最適な時間です。

葬儀屋の担当者が家族親族の前で説教の如く数分~話すことは無いでしょうが、当方は家族の実情に合せた話題や考え方を中心に話したり、お別れの場でも集まった人達が故人の想い出を自然に語れるように場を和ませるなど、施行時に話しをする機会が多いです。

更に事前相談か火葬中は各々の家族毎に必要な死後手続きのアドバイスは、何も知らない人にでも理解させられる例えや法律知識は必須ですから、時々ブログに書く事で客観的に文字として確認し必要なら勉強して知識を得る等、家族目線の対策も結果として認知症防止対策になるでしょう。

迅速に動く

今日の予定、明日の予定が組めないのが葬儀支援、極端に言えば1分後に電話が入れば全ての予定はストップされ、葬儀支援の時間に突入しますから、空いた時間があればダンボール、掃除、散骨、すでに8月の盆法要の下準備は終わり、決算でさえも出来る時に迅速にやるのが全ての基本です。

当支援センターは法人で6月末決算ですから8月末が決算書提出の最終日、税理士依頼なら6月末決算で帳面等を取りに来るのが7月末、決算書を作成して貰い提出できるのが早くて8月20日くらいでしょう。

しかし当社は6月末決算後のわずか10日後、7月11日には、税務署、県税事務所、市役所、陸運支局、消防署に至るまで全て提出と支払いも完了、これは日々の記帳業務をコツコツと行ってなければ無理、5年ほど教えてからは全て千明ちぎらが担当してくれてるから僕はお気楽です。

この辺りは僕に万一の事があった場合を想定すると、支援業務と施行は千明が居れば問題なく、必要なのは人手だけで進みますが、経営については突然では訳が分かりませんから、10年近く掛けて教えたり、引き継いだり、相談したりした結果として今があります。

老化の自覚は謙虚で素直に受け入れつつ防止策を実行する事で生涯現役を目指し「もしも」の時を見据えれば「どうしておくべきか」は見えますから、それらの1つひとつに対策を講じておくのが武井流――、と書いて感じるのは、当支援センターの死後対策と全く同じ発想なんですね。

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