数えきれないほどのメリット?
デメリットを先に書いてみましたが、デメリットと思えることは思い当たらず少し驚きましたから、だとすればメリットは相当数に上る気がしてます。全てを思い浮かべられるか分かりませんが、小さな点を積み上げるとキリがないので総体的な結論から始めてみます。
55才で人生の価値観に気づく
15才と52才で人生の大きな転換を経験しましたが、今思えば1回目の変化は52才で迎える人生観の変革期に迷わず邁進させるための経験というか糧だった!?とさえ思えるのです。
家業倒産後「金があればどんな馬鹿でも旦那様、金が無ければ利発な人でも、あの野郎と言われるのが世間だよ」幼子に伝えた祖父の言葉を思い出し「金」を求める人生が始まりましたが、20年の時を経て一定の収入を超えた辺りから自分は「金」が最優先では無さそうと感じてました。
サラリーマンから35才で起業後の経営者人生も35年になり70才を迎える今、40才頃は多くの人が目指す年収1千万円を超えましたが喜びのある人生にはなりません。お爺ちゃんの言葉は間違ってない、けど『我が人生の価値観は金や地位ではない』50才を迎えた頃にはとハッキリ自覚してました。
父親逝去の一報が八王子裁判所から届いてからの流れは、僕の話しを聞いて葬儀社営業が出来なくなった千明への自責の念と、人の不幸につけ込んで暴利を貪る葬儀屋だけは絶対しないとの思いが「弱者対象の葬儀支援センター」の発想となり、実態を知れば知るほど葬儀屋が嫌いになる自分がいました。
52才で嫌々始めた葬儀支援でしたが、最初の目標となった国保からの葬祭費5万円だけで骨壺に納まれる直葬プランが完成した3年後になると『葬儀支援活動は俺に合ってるかもしれない』とは思うものの、設立から4年経っても食えるようになりませんでした。
一定以上の施行数と関連事業で食える程度の事業に成れる試算でしたが、ど素人からのスタートですから、まずは対象者が本音で求める支援内容の充実と、借金を背負うと料金に跳ね返るのは必然、結果的に低料金を謳いながら追加、追加で利益を得る事になれば単なる葬儀屋で本末転倒です。
しかし葬儀支援での施行数は少なく、食えないからとズルズルと美容経営者と葬儀支援の双方を続けて衰退したら、20年も頑張ってきてくれた美容スタッフへの恩も返せず、4年間も手弁当でまともな給与も無く踏ん張ってる千明の生活も支えてあげられない状態が続くことになります。
でも今なら顧客も多く美容室の経営者が最初の目標とする売上100万円は軽く超えており、投資0円ですから退職金として充分と半年掛けて法人閉鎖して全て引き渡す事にしましたが、家賃を払っていく自信が無く移転することを了承して欲しいと言われ快諾しました。
葬儀支援では家賃すら払えませんから、家主企業に8か月後に賃貸契約解消の旨を伝えると部長(現社長)が飛んできて「借り続けて欲しいと懇願」数か月間に渡り断わり続けましたが、最終的にはあんしん館に全面改装、最低でも1千万円以上の改築費用ですが支払ったのは21万円だけです。
2012年10月31日株式会社閉鎖完了、翌日11月1日あんしん館開設、不思議なのは4年間食え無かった葬儀支援が、この11月から食えるようになった事、そこからは考えてきた支援内容をひとつ、ひとつ具現化してきた10数年は何度も書いたように無休・24時間体制・低報酬の日々でした。
休日もなく低報酬の仕事なれど何故か嫌とは思わないまま今に至ってますから、僕の中にある人生の価値観は「金」「名誉」「地位」等ではなく、誰かの役に立ってると自負が最優先!?(但し嫌な人の支援はしませんから、世間が言う良い人でなく単なる自己満足でしかありません)
『最大のメリットは人生の価値観(生き甲斐)が知れたこと』で、次回は『稼ぐに追い付く貧乏なし』です。
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