目的でなく目標を目指すから失敗する

我想う支援日誌
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目標は目的への通過点

健康の為にタバコを止めると発言して頓挫する人は後を絶ちませんが、うちの息子も同様の発言をしては失敗したようで、今では「禁煙は無理」と居直ってます。健康=禁煙の図式でしょうが健康とは禁煙だけの問題でなく方法は他にも色々あります。

『健康』を目指すと食生活・生活習慣や環境・運動・精神衛生・健康診断・対人関係などザッと考えても色々あり、その中のひとつが禁煙、禁煙さえすれば健康になる訳ではありません。

健康を目指す人は上記等の『目標』を掲げ、ひとつ、ひとつ達成し易い事から進め、初めは禁煙に失敗する事があっても、徐々に成功数が増えれば自己管理能力も上がり、いつか禁煙も簡単にできる精神力の強さを身に付けた自分になってるかもしれません。

禁煙に限らず、様々な失敗をする人達の共通点として「目標」を『目的』にしてる人が多いです。

葬儀支援センターの目的

理念・信条・目的

「理念」
日本の誰もが死後費用の心配をする事なく、生きられる世の中にしたい

「信条」
葬儀より残る家族の生活はもっと大事、だから絶対に無理はさせません

「目的」
事前相談で不安解消、登録した家族は死後の心配は一切せず生きられる

分かり易いよう理念・信条・目的としてますが、あしんサポート葬儀支援センターを設立した目的は日本の誰もが死後費用の心配をする事なく、生きられる世の中にしたいです。

「誰もが」とは、死後の葬式費用が無い人でもと表現でき、「死後費用の心配をする事なく」とは、死後費用を自分で払えない人も心配要らない」そんな世の中にしたいが『目的です』

その最初の「目標」が義務である国民健康保険(後期高齢者保険)加入者は葬祭費の名目で5万円支給される為、5万円で骨壺に納まれば一銭も無くても死ねるわけです。

5万円骨壺に納める為には

人件費は別としても使用する葬具と諸経費を5万円以内で構築する必要がある。これが5万円直葬プランを実現させる「目標」、2回分の搬送費・棺・骨壺一式・48時間分の保冷剤・48時間の安置・死亡届出・は必須項目、その全てを5万円以内で納めるには・・・が目標となりますが目的ではありません。

但し当支援センターは安かろう悪かろうでは利用者目線は「我慢」となり、結果として「納得」はしても「満足」には至らないとの判断から使用品は全て誰が見ても違和感の無い葬具限定としました。

出来ないから品質を下げる。この発想では利用者が満足できる内容にはなりません。まずは人件費は考えず他の全経費が5万円で納まるのを目指してスタートしました。

細々した目標でしたが、当初は不可能と思えることでも、妙案が湧いたり、ヒントがあったりと経験数に比例してアイデアも増えたり、知恵が湧いたり、助けてくれる人が現れたりするもの、言い換えれば目標の段階では失敗の繰り返しなんです。

当支援センターは5万円を目指す途中の89,000円+税の時点が最大の壁、でも5万円火葬を目指すと公言してから3年後に達成するまで、諦めることも、諦めようと思った事もありません。しかし上記で書いたように目標達成までは何度も挫折してますけど『目的』であるゴールを変更したり移動した事はありません。

目標は失敗しても目的は変更しない

これが走り切る秘訣でしょうか、1時間30分でマラソン完走目指しても体調によっては難しい日もあるでしょう。目標達成は難しいと棄権するより、体調を考慮して2時間の完走を目指せる人のほうが、長い目で見れば成功を勝ち取れる人間です。駄目だから棄権を繰り返したら棄権が普通となるからです。

無理は長続きしませんから、自分が走り切れるスピードと能力で一度決めた目的は変更せず走り続け諦めなければ確実にゴールに近づきます。あ、但し目標達成なら朝令暮改も気にする必要はありません。駄目なら目標設定を下げて達成、次回は少し目標値を上げれば良いんです。

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