かつての同僚であり上司でもあった人から久しぶりに電話があり十年以上音信不通だった兄が危ないと病院から連絡があったという。
直葬+散骨、ぱっく60で葬式をし数百万円の財産がありそうだが一千数百万円からの借金もありそうだという話しを聞かされた。
相続放棄を視野入れた言動をする必要があると思い次のようなアドバイスをした。
「相続放棄を視野に入れたアドバス」
・故人の通帳に手をつけない
・病院の支払いするなら自分の金でする
・借家の家財道具は処分しない
・借家の契約に手を出さない
・電話も含め必要以上の事は口にしない
相続放棄を考慮し完全別居してる甥姪の相続放棄手続きを開始、続いて実姉相続放棄の手続きをすませた。
その間、色々と調べたが借金問題が明確にならず弁護士依頼しか方法がない(司法書士が扱えるのは140万円以下)
弁護士に確認すると「借金調査を実行すると相続放棄はできない」と言われたらしい。が本当だろうかとの疑問は残る。
結局、法定相続人第三順位(甥姪除く)まで全員が相続放棄、彼は病院の支払い、葬式代、弁護士相談料など20数万円を自己負担した。
このケースの場合、故人が借金額や状況を正確に書いた遺言書かメモを残してあれば、2か月以上掛けて右往左往する必要は無かった。
残した財産より借金が多ければ相続放棄手続きで済むし借金より財産が多ければ諸費用を差し引き多少なりとも甥姪に渡せた。
また今回の一件で「思ってるより弁護士報酬は高い」ことも分り必要なら無料相談を上手く使う事だ。
それでも当初から相続放棄を視野に入れた対応をしてきたのが幸いした。もし「相続放棄を視野に入れたアドバス」に反してたら相続放棄できない。
このケースは日頃から付き合いのある兄弟姉妹でなく疎遠な兄弟姉妹だから起こるケースの特徴です。
結論、借金があり配偶者、子供や孫達、両親、祖父母、兄弟姉妹に少しでも愛情があるなら出来れば正式な遺言書、最悪メモでも良いから正確な現状と事実を明確にしておく事です。
遺言やメモがあれば法定相続人がどうすべきか容易に判断できるが、何も無ければ労力も費用も掛けさせる事になると肝に命じておこう。
人として最低限のマナーであり、最後の懺悔だと思えば良いだろう。
遺言書(メモ)の必要性を感じた葬式
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