「霊感商法」と「誘導商法」が葬式商売の基本と言っても過言ではない現実には少々うんざりしてる。
「霊感商法」の代表的な表現
「この壺を持ってれば幸せに成れます」
「お祈りを続ければ必ず良くなります」
「故人が浮かばれない」
霊感商法の根底は「脅し」です。壺が無ければ幸せに成れない。祈らなければよくならない。故人が浮かばれなくて良いのかなどです。
「誘導商法」で使う言葉
「普通、一般的、多くの場合などなど」
皆さんそうしてますは、貴方は普通でないとの誘導、三択で真ん中を選択させるのも人の心理を利用した誘導商法だと思っていい。
霊感商法と誘導商法を先に書いたのは圧倒的にこちらのほうが多いからで、この部分だけでも抑えられたら数十万円違ってきます。
逝去から遺骨処理までの間で堂々と誤魔化せるのは2か所です。
『安置日数を増やす』
安置日数毎に3万円とか、千明の叔父の葬式の時は1日5万円ですから2日間延ばせば10万円です。
「火葬が取れない」と言われたら反発できませんから最初の段階で「火葬予約状況表を見せてください」と伝えておくことです。
(電話予約は極少数で大半はネット予約)
また親戚が届出人なら無料か低料金で火葬できる斎場もありますから、利用予定の斎場が予約できない場合の対応も事前に伝えておきましょう。
『ドライアイス使用量』
季節と室温に依っても違いますが安置日数が増えればドライアイスも比例する傾向にあります。そこで基本的な使用料を書いておきます。
ドライアイス10㎏(2kg×5本・2.5㎏×4本)あれば普通の室内であれば48時間は問題ありません。
72時間安置の場合、追加しても5㎏で充分、96時間まで殆ど問題ない量です。担当者のスキルが低くても96時間までは10㎏+5㎏+5㎏で充分です。
但し頭部の冷却が必要な場合は3本(1本+1本+1本)必要だけど上記内で対応できると思う。
先日の葬式で警察署の冷蔵庫に迎えに行く事になりましたが明日の午後のお迎えで良いか担当刑事に確認して貰いました。
これは安置48時間以内にする事で5.500円(48時間以降24時間毎5.500円税込加算)抑えられる為です。
更に前橋斎場の予約が取れない為、親戚住所を確認すると渋川市の姉がいると分り渋川で予約(届出人が市民なら何処の人でも無料火葬)
読めば分るようにわずか5.500円を抑える為でしかありません。うちは余分な距離を走るから経費は上がりますが可能な方法は伝えます。
勿論、家族が構わないと言えば翌日の前橋を抑えますが、大切なのは可能な事は全て正確に伝える事と抑えられる費用は抑えること。
葬式代が高くなる理由は『小さな金額の積み重ねが大半』だからです。
小さな事でも誤魔化さず、面倒がらず伝える事が『信用度』に繋がり、信用を無くすのも小さな事の積み重ねだと思っています。
うちはお客様と呼べる利益はありませんから相談で「お客様ではない」と明言することもあります。
また決してご丁寧な話し方じゃないし利用者を叱咤さえしますが大半の会員は『自分達の為に言ってくれてる』と理解してくれてるようです。
葬儀屋が誤魔化せるポイント
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