国保から支給される葬祭費5万円だけで火葬できれば、会員は一銭も無くても死ねる事になり余生を心穏やかに生きられる(2022年現在69,000円+税)
損得も考えず、周囲の反対にも耳を貸さず5万円火葬プランの実現だけを目指し続けた3年間をり返ると、なぜそこまで拘ったのか我ながら不思議です。
しかし3年後の2011年3月1日5万円火葬支援パックの完成により「目標は明確にする」「達成するまで諦めない」「その為に必要な努力は惜しまない」「周囲の雑音は気にしない」が書物でなく知識でなく実体験できました。
無謀と言われ、絶対無理と言われる事でも目指す目的を熱望する人達が大勢いるなら走り続ける事さえ出来れば実現できると自信になった。
我々が行ったのは単に5万円の火葬ではなく『残る家族の生活が守れる葬式設定と施行』という当時の葬式実態からは掛け離れたものでした。
文字にするのは簡単ですが実際は「高額な布施を要求する菩提寺の排除」「誘導商法と霊感商法の葬儀屋感覚の根本的な発想の転換」をしなければ実現不可能と分かった時は正直なところ躊躇しました。
此処で諦めたら何の為に3年間踏ん張ってきたのか!?と『初志貫徹』に向けて更に4年掛けて土台を造り、続けて3年掛けて布石を打って現在の支援センターの姿になりました。
『4年掛けて造った支援の土台』 ・散骨場の自社所有(法改正も想定した実績作り) ・あんしん館の開設(低料金安置、少人数式場、供物購入不要の祭壇) ・低謝礼の僧侶確保(読経と居士大姉戒名で5万円謝礼の実現) ・返礼品25%割引の実現(1個から対応でき且つ業者リスク減らす) ・時代に合わせた永代供養墓の建立(墓の問題点を改善できる墓) ・今必要なプラン設定とプラン廃棄(葬式に合わす~家族に合わす葬式へ) ・目標の料金設定に近づける値下げ(直葬だけでなく家族葬は相場の1/10) ・他にも細かい改善点は沢山あります
『3年掛けた布石』 ・全会員宅に新パンフレットと下記内容を送付 ・3年間は有余期間として今まで通りの依頼で受ける ・菩提寺の葬式は受けない(高額な布施の為・当方同額5万円なら受ける) ・一般葬は受けない(支援が必要な家族は一般葬をしない) ・非会員依頼は受けない(事前相談してない為、但し病院等からの依頼は受ける) ※ 葬儀社と支援センターの根本的な違いを理解しておらず葬儀社を探している家族は葬儀社とは全く違う立ち位置からの提案は戸惑い家族当方ともに後悔に繋がるからです
信念を持って走ってきた結果が今の葬儀支援ですから、おいそれと諦めたり撤回する気はありませんので最大限の努力で継続させたいからの赤字対策と補填ということなのです。
赤字を減らす努力
① 365日24時間全てを2名体制で行ってます。
② 労働基準法に触れないよう2人とも役員です。
③ 報酬は生活給として最小限で抑えています。
幸いな事に千明が同じような感覚の持ち主だった事、女性でありながら元旦の搬送も含め昼夜問わず、現場、事務、司会、雑務等どんな仕事でも嫌な顔ひとつせず動いてくれたから成し得られたことだろう。
人が喜んでくれたり、感謝してくれる事で『頑張って良かった』と自身の喜びになる。元々素材は持っていたのでしょうが15年間の中で影響を受け目覚めた感性なのでしょう。
様々な節約や制約はありますが毎度の事だから問題ありません。田舎の人が近所に商店が無くても当然のように生活するのと一緒です。
節約という意味では搬送から火葬まで24時間を超えた直近の時間を利用したり、友引後の火葬なら友引の午後葬式するなど追加を出さない工夫もしてます(友引は今の月・火と一緒の六曜、都営臨海斎場や火葬の多い横浜にも友引火葬はある)
昔は棺に家族の写真は「連れて行かれる」と絶対に入れませんでしたが、今では普通に入れる家族が多く、道徳は変わるべきではありませんが常識は時代に沿って変化し続けてるのです。
今から50年前なら、あんしんサポートの存在など論外どころか非難の嵐だったんじゃないかな。
赤字補填事業
結論から言うと『永代供養散骨』が最大補填事業です。
畑名目だった山林を購入、用途変更と名義変更で10年掛かりましたが、先日国交省からの依頼で土地の線引き確認した際「あんしんサポートさん」と言われてましたから全て完了してると改めて実感しました。
山林取得の費用、焼骨専用粉砕機、寺墓所に建立した永代供養墓の費用の総額は数百万円と掛かりましたが、あとは人件費と車両燃料費だけですから、散骨費用が一番の補填事業でしょう。
散骨について 散骨は国が認めた行為ではありません。されど国が禁止してる行為でもありません。しかし市条例で実質禁止と思われる行政は神奈川、埼玉、長野、北海道、静岡などにあり群馬県内各市の条例で禁止はありません。 非公式ですが「葬送を目的とし節度をもって実施する分には遺棄罪にはならない」との見解を発した事から実質散骨を認めたものと思ってよく、仮に焼骨は全て「墓」に埋葬の旨を法律化したら信仰の自由を破棄した事に成り兼ねないでしょう。 問題は『節度をもって』の解釈ですから「粉骨にする」「自社所有地に撒く」「水源がない」「地元民に公言しない」「散骨後に家族が訪れる事がない」など地元の人達への配慮も大事と考えてます。
赤字補填!?
実際は補填より我々の人件費を計算しない事で補填と同じ効果が得られるので「非計上」又は「無料奉仕」が正解ですが、直接材料と電気水道光熱等の諸経費だけで計算する事で帳面上の赤字を抑えられる事になります。
その意味から法人格を所有してるのが本音、役員なら365日24時間の仕事でも一切お咎めはありませんので支援内容と料金に大きく反映できます。
赤字でも。薄給でも、無休でも、体調の悪い時でも15年間続けてこれた最大の要因は多分、今の葬儀支援の日々が『楽しいから』なんだと思う。
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