独居者にとって年末年始は鬼門

我想う支援日誌
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2022年12月27日、若干の風はありますが前橋は穏やかな年末を迎えてます。明日28日が御用納めの会社はバタバタしたり集金に走り回ったり、金策に走り回っている経営者もおられるし、仕事を持つ多くの人達は年末というだけで何となく忙しない雰囲気になります。

ところが配偶者を亡くした独居老人を筆頭に独居者にとって年末年始は『強い孤独感を感じる時』でもあることを知って欲しく、親や兄弟姉妹で独居生活をしている人がいる方は年末年始に逢って団欒を過ごす時間を作って欲しいし今の時点でその打合せ連絡をしておく事を勧めます。

僕の24日は葬式が続き、ひと休みの日でクリスマスらしい事は何もありませんでしたが、それは毎日をバタバタと過ごしてる人間だからであって、時間の有り余ってる人が独りぼっちのクリスマスは孤独感を強く感じることになるでしょう。

クリスマスから1週間後は年末年始、遠い昔を思い出せば祖父母、両親、兄弟姉妹がひとつのこたつに入って紅白歌合戦を見たり、ゆく年くる年を見たりと賑やかな正月を過ごしてた事を思い出せば、今はたった独りでテレビを見て過ごす年末と正月は辛い時期になってる人も多いでしょう。

人は言葉というコミュニケーションツールを持っている為、誰とも会話できないだけで孤独感が強くなり寂しくなり、人生を悲観し、人生の幕引きさえ考える人がいるのも現実です。

老夫婦で生活してればいつか独居老人になりますが、配偶者を亡くなされ少し落ち着いた方が来館された時は、友達を作り、色んなサークルに参加して、彼女や彼氏を作るのもありと勧める事があります。

でも別居してる子供達が「そんな年して何考えてるの!?」と責めるような言葉を口にする方もおられるようですが、人間はいくつになっても男は男であり女は女なのです。それは例え男性として女性としての性機能を失ったとしても心はいつまでも同じです。

老人の再婚については財産問題もあり単純に勧める事はできませんが、茶飲み友達や恋人なら許容範囲と思ってあげられるくらいの懐の広さをもった家族であって欲しい、配偶者が逝去した後は出家して仏門に入る時代ではありません。

世間体や自分の利己的な感覚より、当人の立場になって考えてみる――、くらいはして欲しい。70才でも80才でも一人の人間として、一人の男や女として生きる権利はあるはずです。

それがどうしても嫌なら同居するとか毎日通うとかした上で何か言うべきです。孤独感は人間にとってとても厄介で解決の難しい鬼門ですから『もし自分だったら』と考えてみれば理解できるでしょう。この感覚は年代に関係ないことも理解しておく必要があります。

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