墓や寺の遺骨は最終処分できない

日々の「我想う」
この記事は約3分で読めます。

自社散骨場の必要性を感じたのは、あんしんサポート設立後まもなくでした。少子化による墓守不在と反比例するように、寺は永代供養墓を作り出し、その費用は1年間1万円、永代供養と言われる三十三回忌まで33万円が最低基準で、中には一体100万円を超える暴利を得る寺の存在があることも分りました。

ある日知り合いが都内の寺の住職と一緒に来られ話しを聞いていると、10年とか15年経過した遺骨は、寺の一部に埋めてある大きな瓶の中に入れると言います。

ところが土中に埋めた大きな瓶が一杯になる頃には、湿気で石灰質の骨は固まり、その先の処分ができないと悩んでたようです。住職を連れて来た知り合いが石屋だった事で強酸性の薬液で溶かしたらどうか――、と話すのを聞き、寺では遺骨の最終処分はできないと分りました。

寺が存続すれば問題はありませんが、以下の理由で寺は減ると思ってました。

・少子化はより進む
・墓は建てない人が増える
・信仰心の少ない若者が増えてるから葬式は変化する
・寺の殆どは葬式と墓で食ってるから、檀家が減れば廃寺が増える

また当時は納骨にも同行しましたが、墓下のカロート内は真っ暗で、もの凄い湿気で虫は這ってるし、骨壺の中は水でびっしょ濡れですから「こんな墓には入りたくねぇ」と考えるようになっていました。

だとすれば、これからどんな遺骨処理が増えるか――、墓地は簡単に作れませんし、樹木葬も「墓地、埋葬等に関する法律」に縛られますから、現時点では法規制を受けない『散骨』の急増は明らかでした。

ただ墓参り習慣のある日本人は、散骨したら二度と手を合わせる場所が無いというのが最大のネックであると同時に、墓に縛られなければ、孫子の足かせには成らないのもメリットに成り得ます。 そこで考えたのが『永代供養散骨』です

永代供養散骨とは

① 全散骨  ② 散骨+永代供養墓納骨  ③ 散骨+手元供養
この三種類から、どれを選んでも料金内で出来る遺骨供養であり処理方法です

・何も残したくない人は、①全散骨を選択すれば良い
・彼岸や命日には墓参りに行きたい人なら、②散骨+永代供養墓納骨選択、そして――
・③を設定したのは、前橋市には嶺(みね)霊園という公営墓地があり、非常に広大な土地の墓地ですが、車が無かったら行けません。またお年寄りがバスで行くとしたら、墓まで辿り着くのに結構な時間が掛るし、人によっては到達できません。この現実から年を取れば、人はいつか墓参りは出来なくなると知りました。

そこで考えたのが、③ 散骨+手元供養という新たな供養方法です。一部粉骨を仏壇や手元で供養すれば、彼岸に墓参りする必要はありません。またある程度の年齢までは専用永代供養墓に納骨し、墓参りが大変になったら出して手元供養すれば良いし、転勤族なら出して持って行けます。最大三十三回忌まで納骨可能(年会費1家族2.000円のみ)で、三十三回忌が済んだ遺骨は全て当方専用散骨場にて無料で散骨する事になっています。これなら墓守が居なくても安心して墓参りできます。

永代供養散骨もそうですが、文句を言ったり、批評するのは誰にでも出来て簡単です。問題は『ならどうする』『こうすれば解決する』という対策を生み出すことです。これが葬儀支援を行う上では非常に大事な部分です。

死んだら墓に入れる――、そんな安直な発想は通用しない時代です。

仏教用語で言う「供養」で墓参りという行動も、そのひとつですが、墓参りをするのは故人のことを思い出したからです。どんな供養も最初にあるのは「思い出す」ですから、供養の根本は思い出す事なんです。その意味では他県にいても、海外にいても供養はできるんです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました