14.理解できない服装マナー

我想う支援日誌
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葬式で一番多いのが服装のマナー発言

葬式関連について自分の主観を押し付けマナーだと主張する人が多いのに驚くが、服装については設立前から疑問があったので、当支援センターは設立当初から、あえて礼服は着用せず黒靴、黒パンツ、黒ポロシャツ+黒ベスト、黒ジャンパーで通してきました。

最大の疑問は仕事着での会葬はマナー違反であるかの如く書かれる内容、葬式に行く服装の出費などナンセンス、また葬式の時間帯は勤務時間、わずかな休憩時間に来てくれる人達に対し仕事着は失礼とする思い遣りの無さと度量の狭さに我慢できませんでした。

親戚の葬式だけで十数回、他人の会葬も数えると何十回と行ってますが、大半は「面倒臭せぇ」が本音、それを来てくれるのだから仕事着、作業着で全然問題なく有難いとしか思えないけどなぁ、親戚の葬式ですら面倒なのが本音だから同様の人達も多いはず、だから葬式は家族と呼べる人だけで良いと主張するんです。

僕が故人なら着衣なんて何でも良い「わざわざ足を運ばせてごめんな、ありがとう」と思うからで、大抵の人は同様に思うんじゃないかな、ラメやスパンコールの派手な服はさすがに問題だけど、仕事の時間を割いて来てくれた人は勿論、礼服が着られない体型になってる人てだった沢山いるだろう。

葬儀屋なら何度も経験してるだろうが、何十年振りで履いたのだろう黒靴のかかとが割れて取れ、床が黒くなる人もいるけど悪気は無い、そのくらい長いスパンでしか履かない証拠、葬式の度に新しい礼服を買わせる必要があるだろうか? 個人的には無用、それらしい恰好で来れば充分だと思ってる。

問題は着衣でなく『心』記事を書いた人の言う「故人に失礼」なる言葉は、あんたが思うだけで故人の真意を確認した訳でもないのにそんな言葉を吐ける事に驚く、当支援センターは違和感を感じるほど派手な服でなければ、何でも構わないと家族にも伝え続けますけど、自分の葬式は「私に失礼だから礼服限定」と事前に伝えおけば良いんじゃねぇか、僕なら行かないけどね。

仕事の人と分かったほうが良い

過去の経験から葬儀屋と会葬者の区別は名札の有無で判断するしかなく、何かあったり、聞きたい事があったら葬儀屋の人間であると分れば簡単に見つかり声を掛けられる。また施行する立場の裏方は荷物を下し、設営したり、案内したり、葬式後は迅速に片づけをする必要があるので動き易い服装が最適です。

初めての葬式で司会者から「その服装ですか?」と言われましたが、数回目になると業者さんや式場の人からも、探し易くて楽ですと言われたり、2千数百件の支援をしてきましたが、家族から服装について何か言われた事は一度たりともありません。

故人に失礼と思う家族なら入会しないでしょうけど、それなりの経営者、医師、大学教授なども会員にはいますから、故人に対して失礼との発想は書いた当人の個人的な意見で社会的な地位や職業の違いではない。

建前や恰好より実利優先

礼服は持ってない、体型の変化で礼服が着られない、今は伸びる生地が普通の時代だから、伸びない生地の礼服は老人には苦痛でしかなく、老人がいる時は爺ちゃん、婆ちゃんに礼服着ると苦しいか確認、苦しいと言えば全員普段着での葬式はどうかとのアドバイスも珍しくありません。

学生の制服は費用が掛からない恩恵があるけど、実利の無い面はもっと柔軟な思考があって良いと思うし、マナーとは周囲の人達に嫌な思いをさせない言動ですから、食事であれば民度の違いはあれどナイフやフォークの使い方や順番より、周囲に迷惑が掛からない程度に楽しく、美味しく食べる事がマナーの基本です。

葬式は家族に嫌な思いをさせるのはマナー違反だけど評論家がとやかく言う問題ではありません。その意味では来てやった感まる出しで家族が嫌な思いをする親戚のほうがマナー違反だろう。

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