給与支給は設立から4年後
「金は使わなければ減りません」当たり前じゃん――、と言われそうですが、あんしんサポート葬儀支援センター業務は、そんな思いを実感する日々の連続です。
設立初年度3件の施行から始まり倍々ゲームで進んだ4年後でも25件、5年目50件、6年目100件、7年目200件そして8年目は270件となり毎日葬式してる状態で体力の限界を痛感した事から、一般葬は受けない宣言をしましたが想定より依頼数が減らず非会員依頼は受けない決定をした。
一般葬希望の会員さんもおられましたから2年間の猶予期間を設け、非会員依頼を受けなくなると『受けなければ良かった』と思う家族の施行が一気に減り、事前相談の重要性を改めて認識させられた。
しかし設立から10年後、ステージ「0」という奇跡的発見の胃癌摘出で8日間入院と62才の齢を迎えてた事から、このままでは70才を迎える前に俺が死ぬ――、との思いと、されどスタッフを増やしたら支援料金の大幅な値上げになるのは必然だから最大の難関に挑戦する決断をしました。
当時は毎月の入会が30名~50名いたので、この時点で広告宣伝は一切中止、8年経過した2025年の今も広告宣伝は全くしてない状況が続いてます。
菩提寺の葬式・寺墓の人の依頼は受けない
普通に考えたら菩提寺の葬式を受けない葬儀屋などあり得ず、菩提寺の葬式を断る葬儀屋は全国全県で皆無です。しかし10年間弱者中心の葬儀支援を続けて分かったのは、高額葬式の元凶は「葬儀屋の霊感商法」と「菩提寺の高額な布施」を解決しない限り対象家族の生活が守れる葬式はできない事です。
依頼数増加・増員不可・加齢による体力の限界・胃癌で入院・様々な要因が重なったから出来た判断、それでも2年間の猶予期間を設けた8年前の公言となります。
準備期間は2年掛けました
菩提寺の葬式を受けない為にはいくつかの必須条件があります。
① 低謝礼でお手伝いしてくれる住職・僧侶の存在
② 追善法要・盆法要の実施(檀家には成らない)
③ 専用永代供養墓(全く違う理由でしたが2014年建立してあった)
④ 実施まで最低でも2年間の猶予を設ける必要がある
⑤ それらを全会員さんに周知する(通信費が高い)
最大の難関は「①」でしたが当方パフレットを見た住職の中には「代表、これで利益は出るの?」と聞いて来られる方もいて「利益!? 出ねぇよ」と伝えると「だよなぁ、でもこういう所は1か所は絶対に必要だから、うちに連絡してくれれば布施額は任せるよ」と言ってくれた10人の住職がいて一気に進みました。
大半の住職は金の亡者にも思えますが、極少数ながらも当支援センターの必要性を認識してくれた宗教者らしい住職もおられるのは間違いありません。言い換えれば住職が見ても利益は得られないと分かる内容と料金を10年近く続けてきたから得られた信用なのでしょう。
メリットは多く、デメリットは無かった
横柄な住職と接触する必要はなくムカつく事もありません。お客様扱いされたい横柄な利用者もいません。火葬中の高額な料理、わずか1時間の葬式に数十万円の供物や生花など業界では常識なれど、個人的には理解できない全てが家族目線と自分の思い通りに施行できるようになりました。
施行数は自分達の都合ではどうにもなりませんけど、今の体力で何とかなる程度まで減らせ、されど紹介入会があるので実質会員数は5,000名から微増で減少してませんから、刈り取りながら種付けし続けてる状況が数年間続き、葬儀屋施設が増えてる今も当支援センターは無関係です。
少数精鋭?は常に主役
施行が入れば「お迎え」「安置」「打合せ」、翌日は「死亡届代行」、翌日「火葬」「死後手続アドバイス」で上手くいけば2日ですが、大抵3日間~掛かり、式場清掃、段ボール処理、買い出し、様々な経理処理など全て2名だけで行う日々、更には事前相談もあり余り時間は空きません。
葬式施行~各種雑用まで全て自分達で行うしかなく、服装はいつも真っ黒だから全て経費、基本2人ですから様々な福利厚生も経費計上できるのですが、経費は利益から支出するものなので利益が無ければ落とせませんし、それ以前に時間が無いから『金を使う場がない』が実感です。
物欲減少も老いなのでしょう
1週間財布を開けてない――、も珍しくありません。そんな生活を長年続けて教えられたのが『金は使わなければ減らない』という極々当たり前の常識です。
年寄りには厳しいけど夜中に起こされる不規則な生活ですから、早く帰れる時は午後8時に布団の中にいる事もあるし68才までは午前2時3時に寝るのが普通だったけど、布団に入るといつの間にか寝てますから、これが老いということなんだと思う。
元々「自動車」に関心はなく装飾品の「ブランド」も興味はなく「酒」も飲まず「食」も拘りはなく、あえて言うなら遊びで行くスロットくらいですが、2人とも博才はそこそこのようで大敗してません。
結果として収入は少なくても使わないから生活に支障はありません。定期的に一番使うのは病院と当薬代――、この辺りが実にジジイらしいと苦笑が出ます。
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