今回の記事は自分達だけでなく親がおられる方も参考になるでしょう。65才以上の独居老人が750万人とは、老夫婦で生活する独居予備軍はそれ以上にいるという事、周囲に独居老人はいくらでもいる時代、機会ある毎に2つの事を聞かれると良いでしょう。
独居になった際の収入確認
厚生年金で生活する夫婦は「社会保険事務所」に電話で「一人になった際の年金額を知りたい」と予約した上で必要書類等を持って2人揃って行けば配偶者が逝去後の年金額が分ります。国民年金だけの夫婦は単純に自分の年金だけになります。
年金額と今の生活費を比べれば未来の生活が分かり、どうするか夫婦で話し合っておく必要がある家庭のほうが多く、支給年金額は下り続け医療費は増えることも想定してください。
また認知等で施設のお世話になるとしたら年金で賄えるのか、賄えないとしたらどう対処すれば良いか夫婦や家族で解決しなければ、窓口が広範囲の『地域包括支援センター』を訪れてはどうでしょう。
老夫婦でも独居でも電気水道光熱費はさほど変わらず、食費も半分とはいかず極論を言えば、年金が一人分となるので『生活費はさほど変わらず収入は半減する』生活となるはずです。
更に言うと何十年も別居してた子供との同居は簡単ではありませんので、その辺りも含め夫婦が揃ってる段階で検討したり準備する必要があります。
最低限上記確認をしなければ配偶者の葬式をどうするは決められません。
旦那が残した預貯金があったとしても、あなたは何年生きますか?
配偶者が80才で逝去しても残ったほうが90才まで生きれば10年、95才なら15年、仮に1,000万円残してくれたとしても10年なら年間100万円(月8.3万円)、15年なら年間66(月5.5万円)万、あなたの年金に加算したら施設入所費用として足りますか!?
我々が聞いてる範囲では特養を除けば一般施設で毎月17万円くらいは掛かるようです(特養は介護度3以上、介護度3とは生活の全てに介護が必要な人だから簡単に言うと寝たきりの人と解釈できる)けど独居老人になったら「ただ生きてる」だけで良いとは思えません。
たまには出掛けたり、旨いものを食べたり、友人とお付合いしたり、自分なりの人生を楽しむことが大事、先に逝った配偶者もそれを望むでしょう。しかし何をするにも費用が掛かります。
人生は修行ではありません、己が人生は精一杯楽しみながら生きる事です
この手の話しはどうしても暗くなりがちで「人生は修行の場」なんて言う人もいますが違うと思う。天文学的確率で生を受けた選ばれし者なのですから、生まれた時代、生まれた国、生まれた家、生まれた心身がどうであれ「自分に与えられた自分の人生を精一杯楽しむ事」が人生最大の目的だと思う。
但し人生を楽しもうと思ったら、楽しめるような言動を実行しなければ成し得ません。
夫婦揃ってる人は夫婦として過ごせる限りある年数、日、そして今を楽しもうする事、どちらが先に逝っても残ったほうは逝ったほうの分まで楽しもうと話し合っておくのも良いでしょう。
すでに独居の人達は夫婦では出来ない独居だからできる楽しみ方があるように思います。
『残る家族の生活』>『配偶者や家族の葬式』
これは検討材料ではなく絶対条件です。僕自身の例を書くと――、
僕が葬儀支援をしてるからと家族まで僕の生活に合せる必要はありませんので、同居する嫁さんと息子は各々自分の人生を謳歌すれば良いわけで、支援事業を続ける限り嫁さんを連れて旅行はできませんが息子が連れて行ってくれるので助かってます。
その分の費用を出したり、息子の生活費は免除する事でお互い様となりいつも笑顔でいられます。家族といえどもお互い様の精神は大事です。
僕が嫁さんより先に死んだら「老いた嫁さんには日々元気な笑顔で過ごして欲しい」が遺言の筆頭となるでしょうから施行中も同じ内容が最高の供養なんだと家族に伝えるのです。
施行する葬式での発言や支援内容は全て『自分なら~』であって誰かに聞いたり、教えられた事はひとつもありません。綺麗事や建前なんてどうでも良い――、だから家族の心に届くんだと思う。
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