今回はあくまで僕の個人的な経験則として読んでください。
前回末尾で「いい流れに乗った実感あり」と書きましたが、過去の経験で自我を通して好結果が出た記憶は無いけど、良くも悪くも流れに乗って動いた時は結果オーライの記憶が沢山あって流れで動いてる時は周囲の人達に助けられると言うか「先」に恵まれて来た実感があります。
流れに乗るとは
思った通りに進む時は「順流」思うようにならない時は「逆流」ですが、逆流と感じたら流れに逆らって泳がず身を任せて流されると精神的余裕も生まれ視野も広くなります。
葬儀支援の流れに乗る分岐点は「逢いに行った事」
2007年9月、八王子裁判所からの手紙で父親逝去を知りましたが遺言書開封には仕事で行けず妹に一任、最後を看取ってくれた女性との間に子供は無いと聞き、70代のお婆さん一人残されたと思いとりあえず逢ってみようと引っ越し先の鎌倉まで逢いにいきました。
そこで聞かされた葬式の話しに関心を持ち戻って調べましたが分らず、経営してた美容室のお客だった千明を店長が連れてきてくれたので現行葬式の疑問をすべてぶつけた。
すると千明は会員を騙してるような気がしたらしく営業が出来なくなり「葬儀社をしませんか?」と持ち掛けてきました。
葬儀社をする気は毛頭なく、されど僕の話しで仕事が出きなくなった責任を感じ、寺と葬儀社を数十軒回って話しを聞くと「立派」と思う内容ばかりで感心も尊敬もしましたが、後日大半が嘘だと分ると闘争本能に火がつき葬儀社でなく葬儀支援センターを開設したわけです。
苦痛を感じることなく遣り甲斐を感じたら「天職」
その後の流れは僕の意思は無視されるかの如くで利用者立場で自信を持って紹介できる葬儀社はなく、自分で支援せざるを得ない流れの中、新聞、テレビの取材を受けるなど引くに引けない状況になりましたが、死体なんて触れないと思ってたにも関わらず不思議と最初から「嫌悪感」はありませんでした。
当時から葬式で必要な近未来像と2030年問題は明確に見え、設立直後から目的が明確でしたから常に目標も明確に走り続けられた。
ただ正月もなく、酒も飲めず、365日無休24時間体制は旅行にも行けませんが「嫌」だと思った事はなく、生き甲斐にさえ感じる16年間は『天職』と言っても過言ではないでしょう。
その都度、助けてくれる人達が現れる「天職」
あんしんサポート葬儀支援センターの活動は「僕の能力でなく周囲の人達に助けられてる結果」です。
対象者数十人の中から千明が連れて来られた事、当初はNPO評議会元事務長が各所に連れ周って紹介してくれた事、美容室で使用したレンタル建物を返却しようとしたら家主企業が葬式場に改築してくれ21万円の支払いだけで済んだ事、その後の補修や雑草取りまで担当者の方が無償でし続けてくれ、当時は家賃すら払えない状況で嫌々開設したあんしん館でしたが開設した月から食えるようになりました。
更に「寺」「花屋」「石屋」など様々な人達が向こうから来てくれ、家族が低料金でも豪華な葬式ができるよう助けてくれてる現実を一番近くで見て来た千明でさえも「あれよあれよという間に過ぎた不思議な16年」と言います。
「金」「人」「物」など考えもしませんでした
「資金が無い」「人材がいない」「物件がない」と出来ない理由を並べる人がいますが、こんな発言をする人は何もできないだろうと思う。
あんしんサポート設立前「開設資金」も「葬儀社勤務経験」も一切無かったけど、最初の依頼はうちの嫁さんの部下の家の葬式で断ることさえできず否応なしで、葬儀支援事業には反面教師となる葬儀社に依頼した事で『家族目線とはなんぞや』を体験させられたからの今があります。
ただ葬式は依頼がいつ入るのか全く読めない事から例え終幕直前でも分ったり、個々の家族が求める支援内容が事前確認できるよう会員制を敷いた事から現在の完全会員制への移行もスムースでした。
いつ依頼が入るか読めない葬式に投資すれば回収優先意識となり高利益が得られる高額設定となるのは必然、それが現在の葬儀社高額料金となってる訳です。
葬儀支援は超薄利の超低料金が基本姿勢だから根本的に無借金経営で無ければ支援と呼べる料金設定にならず、且つ経営存続できないとの思いから16年間無借金経営、一般葬でも利益数万円の経験を最初にしたから葬式は赤字設定でも他の利益で補填すれば何とかなる発想が出来たんだと思う。
無借金で社員を抱えなければ、嫌なら今日にも「辞めた」で済むほど「お気楽」ですが、このお気楽さが無いと支援事業と呼べる内容・料金にならず、非会員から突然の依頼を当然のように断れたり、身体がもたないと施行数を減らそうとは出来ないでしょう。
極論を言うと無借金なら食えさえすれば儲からなくても良く、理念から外れる人の依頼は受ける必要もなく、初めから利益は無く赤字設定だから断っても支障はなく、余裕も無いのに無理しようとする家族には「そんなの要らねぇ」と家族以上に費用を抑える発言もできます。
その結果として利用家族からの信頼や信用が増すのか「他人に話したくなるらしく」広告宣伝費を掛けず7年経過した今も紹介、紹介で毎年100数十件からの入会があり会員数が減ることはありません。
これが流れに乗った結果であり、葬儀支援である限り葬式より依頼家族の生活を最優先する姿勢を貫き続けた結果、もしかしたら、これが凡人でも事業を続けられる極意!?なのかもしれません。
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