悔いの無い16年

我想う支援日誌
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12月24日朝起きてカーテンを開けると昨日までの強風もなく朝日が出てましたがシャワーを浴びて部屋に戻ると雪がパラついて今季初雪、身支度を整えガレージから乗り出すと雪が強くなっており、途中の公営住宅街まで10分ほど進むと路面が白っぽくなり、あんしん館に到着時の駐車場は真っ白でした。

今日は一段落で葬式は無いのでホッとしながら来館予定の人達に後日にしましょうと連絡を入れ、11時過ぎ納骨と墓誌彫り2件の依頼で石屋さんが来館「もう道路に雪は無い」と言ってたそうです。

出掛ける予定をキャンセルしたので午前からパソコンに向かいコーヒーを飲みながら軽音楽を聴いてると2022年を振り返る的な記事を見て『年末なんだなぁ』と改めて実感させられます。

組織がしっかりしてる葬儀社なら週休2日制や勤務時間もキッチリしている(まず無理だな)かもしれませんが正月も盆も関係なく人は逝去するので15年間、前もってしっかり休日として休めた日は無く、結果休みのような日はあっても正月にしっかり休めた事はありません。

サラリーマン時代、経営者時代(継続中)合せて数十年間を振り返ると、いくら忙しいと言っても正月もあれば、年に数回は遊びと仕事で海外にも行けてましたから、今以上に仕事に拘束される人生は無かったと思いますが、何故か『後悔も無く最も充実した16年間』を過ごしてる自分がいます。

サラリーマン時代、前社長時代のほうが収入も多く世間的な地位も高く、今思えば肉体的な面での仕事も楽でしたが常に『苦悩』と『葛藤』と『調整』と『建前』の中で生き、それが当然であるかの如くの日々を過ごしてました。きっとサラリーマンと経営者は同様の日々を過ごしておられるでしょう。

あり得ませんが「もし」葬儀社に勤務してたらサラリーマン時代と同じですから葬儀の仕事だからという理由では無さそうで、かといって経営者経験もあるので経営者だからという理由でも無さそうです。

多分『国内初の葬儀支援』『他人様の役に立ってる実感』が無後悔で生き甲斐のある16年間を過ごさせてくれてるのだろうと思います。

『国内初の葬儀支援』
最初に特筆すべきは、前例が無いので自分が思う通りの事ができることでしょう。
※ 家族の生活に支障の出る高額な菩提寺の葬式は受けない
※ 事前入会してない逝去後の依頼は受けない
※ 嫌な人の入会は受けない

こんな葬儀屋は日本全国何処を探してもありませんが、理念・信条・目的が明確な葬儀支援の実現には上記が絶対条件、但しそれに見合うだけの内容や料金設定が成されている事で納得された方の入会が後を絶たないのだろうと思います(昨日23日も5名の入会がありました)

前例が無いとは見方を換えれば『何でも出来る』という事、後は経営が継続できるか否かの問題、ちなみに16年間無借金経営で継続しており、倒産という観点では大手葬儀社よりも可能性は低く、安定性も大手より遥かに高いはずです。

『他人様の役に立ってる実感』
この点に関しては全くの想定外、人の役に立とうと思った事は無く一番近いのは「自己満足」と「趣味」のような感覚で支援事業をしているのだろうと思います。

経験が無いので分りませんが、被災地などに行く無償ボランティアの人達は似たような感覚では?と思う自分がいます。多分ボランティアの人達も「自己満足」と「趣味」のような感覚だから続けられるし、他人様から頂く「ありがとう」の言葉が活力の源なのでしょう。

経営者の多くは「金(資金繰り等)」と「人(帯に短しタスキに長し)」の問題で悩む事が多いだろうと経験則で思いますが、金と人のどちらも心配無く、自己満足で喜んで貰えたり称賛までしてくれる16年間は儲からないけど普通に食ってきたのです。

事前相談する事で横柄な態度の利用者もおらず、高飛車な勘違い菩提寺住職の対応も要らず、未払いの事故率も0%(1軒もない)と基本的にストレスが溜まりませんから、例え夜中の電話でも寒いとは思うけど嫌だと思わないから16年間無休状態でも苦にならないのでしょう。

16年間の中では熱があった事もあるし、体調が思わしくない事だってあったし、ステージ0で発見された胃癌切除もあり、糖尿病、脂肪肝でも主治医と相談しながらHbA1c(ヘモグロビンa1c)は7.4%から2か月で6.5%まで下がるなど普通に仕事ができる心身があるのは、頼られ心配してくれる会員さん達がいる葬儀支援のお蔭です。

そう考えると16年前の父親逝去から葬儀支援事業開始まで一連の流れは、途中37年間の空白はあるもの父親は充分過ぎるほどの流れと天職を与えてくれたんだと思います。

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