前回ブログで火葬中の待機と拾骨は避ける対応を勧めたのは、家族の1人がコロナ発症しており医師から14日なら外出しても良いと言われたそうですが、当人は問題なくても「家族が感染してる可能性は否定できませんから2日や3日日順延した所で安全では無いんです」と伝えました。
インフルエンザ感染が過去最高と言われ、コロナ感染も増え、人の逝去も年間通して一番多い時期ですから、感染リスクがある場合の対応策は当然であり、施行依頼された我々が周囲の人達への感染対策が当然です。
インフルエンザの感染5日間、潜伏4日間、コロナ発症までの潜伏期間は3日で50%、7日間で95%、10日間で99%ですから、家族が発症した日から一週間は周囲との接触は避けるべき、感染者からの感染リスクは減っても、家族が潜伏期間の可能性は否定できません。
「火葬前のお別れは承認しますが、待合室の待機と拾骨は諦めてください」と搬送した日に伝えました。
当然ですが施設に行けず・あんしん館に来られず、火葬日も制限を伝えましたから、あんしん館安置で「末期の水を取ってる様子」「家族人数分の線香を供えた香炉」「安置した故人」「使用した祭壇と棺の写真」を撮影、言葉を添え、A4サイズの写真を家族に手渡しました。
最期のお別れですから自分が元気になれば――、気持ちは分かりますけど、待合室は換気しませんから次に利用した家族が感染したり、拾骨は台座に近寄りますから斎場職員が感染しても大変なので可能な限りの感染リスクへの対策は道徳的にも常識的にも当然です。
この点は例え家族が気分を慨そうと変更する気はなく、家族の事情を知り、斎場職員や他の家族を守るべき立場としても当然の姿勢であり責任であると考えてます。
感染者は勿論、家族も諦めるべきです
家族との最後の時だから――、気持ちは分かりますが、だから他人を巻き込んで良い理由にはなりません。本来は家族が会葬や参加辞退が当然の姿勢と思いませんか? あなたが家族の立場だったら? と同時にあなたが感染する可能性のある立場だったらと考え欲しい。
1月~2月は最も多くの人が終幕を迎え、インフルエンザが猛威をふるい、コロナ感染も増加傾向の今冬、終幕を迎えても不思議でない家族がおられる方は、日々の生活に注意、しかし目に見えないウィルス相手ですから、もしもの時は周囲に迷惑を掛けない唯一の方法、自宅から出ない選択をすべきです。
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