究極の「家族葬」プラン

我想う支援日誌
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一般葬への疑問

2008年当時は一般葬が主流、公営斎場での一般葬は200名程度までは100万円未満で施行しており『相場の4割価格』の新聞記事を見て、葬儀屋は250万円も掛かるんだと知った。

何度か施行すると葬式の主役は宗教者!? 家族は僧侶に頭を下げ、会葬者に頭を下げ、火葬中は来てやった感一杯の親戚にお酌して回り、気付けば焼骨になってたと感じた家族も多いだろう。

施行数が5回、10回と増える度に違和感を感じ、納得できない葬式の連続に一般葬に何の意味があるのかと疑問が強く、葬式は故人や家族と親交の深かった人達だけで、家族が神経を使う親戚は呼ばず、例え家族だとしても音信不通状態なら呼ぶ必要は無いとも感じてました。

また宗教者のやりたいように行う葬式にも疑問を感じ、偉そうに仕切って高額な謝礼を当然のように請求する宗教者には嫌悪感しかなく、偉そうに座って飲んだり食ったりしてる親戚も同様、主役は家族ですから親戚は家族に替わって接待役になるべきだと思った。

宗教者付39万円家族葬が目標

ホームぺージ掲載中のNHKテレビ全国放送の中で宗教者付家族葬39万円の文字がある。詳細は覚えてませんが4年目には目標達成してたようです。その頃の疑問は以下のような点でした。

『30万円、50万円が布施と呼べる金額か!?
『1万円包んで5千円の返礼なら5千円で返礼無しで良くねぇ!?
『葬式と同じ事をする通夜に何の意味がある!?』
『なぜ貧富の差がつく祭壇なんだ!?』
『公営斎場の大きな祭壇は供物類を沢山買えって事か!?』
『会葬者の大半は義理会葬、葬式に義理が必要か!?』
『火葬中の馬鹿高い食事って必要か!?』
『飲酒運転が厳しい時代、酒は要らんだろ!?』
『花屋が持ち帰る生花スタンドいるか!?』
『そもそも残る家族に無理をさせる葬式は絶対に間違ってる!!』

全国の直葬プラン平均価格15万円での家族葬が目標

当方支援者も含め周囲からは100%出来ないと言われた『5万円火葬支援プラン』でさえ3年後に完成(利益はでません)させた自信は大きく、完成後は最終目標は直葬の全国平均と言われた15万円+税で、追加無用の宗教者付家族葬プランを創り出そうと思ってました。

直葬料金で読経・戒名の付いた家族葬が出来れば『お金が無いから儀式は出来ないと諦めてる家族の朗報となる』のは間違いありませんが、発想した僕でさえ無謀としか思えない内容ですから、千明ちぎらにさえ言わず自分の中だけで構想を練り続けた10年でした。

最大の壁は読経・戒名の謝礼を相場の1割(5万円)で引き受けてくれる住職がいるのか!? でしたが、新聞記事、テレビ放送の影響か数十人の僧侶がお手伝いさせて欲しいと来館してくれてた事(大半は自分が儲けたい僧侶)もあり、当支援センターの姿勢を理解してくれる住職で無ければ無理です。

お手伝い頂く住職さん達の信用を得るのに掛かったのが10年、だから構想10年なんです。言ってる事とやってる事にズレがなく、住職自身が見ても『利益は出ない』と思う支援活動を10年以上続けると信頼だけでなく、共感してくれる住職達も現れ機を見て本音をぶつけました。

但し、読経は15分~20分で充分、袈裟は移動で着てる黒の袈裟で良く、戒名は当方が家族から話しを聞き、その内容をFAX送信すると提案、すでに毎年合同盆法要を故人1名5千円で行ってた事と「余裕の無い家族がいるのも事実だから、こういう場所は絶対に必要」と快く受けてくれました。

目標はできる事しか浮かばない

僕は葬儀社勤務経験ゼロですから業者感覚は今以いまもって分からず分かる必要もありません。家族と同じ目線で感じる疑問、違和感、怒りから進むべき目標を設定、ひとつ、ひとつ達成する毎に葬儀支援センターを設立した目的に近づき、プラン内容と料金設定はすでに究極に至ってます。

本当は豪華な建物にしたかったのですが、赤字設定プランでは、とても建物を建てる事はできませんし、その費用を葬式代に上乗せしたら本末転倒、大事なのは残る家族の生活が守れ最後まで温かく送れる葬式、各家族毎に異なる死後手続きの無料アドバイス、そして低料金での追善供養と墓や遺骨処理です。

設立から5年ほどは長い道のりになると想定してましたが、コロナ感染で10年前倒しになった事も結果として幸い、団塊世代が本格的な終幕期となる2030年までの達成は難しいと思ってた目標も、建物以外は全て達成という恵まれた16年の流れになりました。

気張らず体調管理に留意しながら、少しでも長く葬儀支援の現場で過ごす事が第一、生き甲斐、遣り甲斐のある日々を続ければ、女性長命家系の千明なら、あと20年は踏ん張ってくれるでしょう。

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