相続税には非課税枠がある
故人は誰でも「3,000万円の基礎控除枠+法定相続人数×600万円=非課税額」の非課税枠があり、僕なら嫁さん・子供2人なので600万円×3人の1,800万円+3,000万円=4,800万円まで相続税は掛かりません。仮に土地・建物の評価額合計2,000万円なら現金・預貯金・他の動産不動産が2,800万円までは非課税です。
一般的な人達の財産と思われる項目
☆現金、預貯金
☆有価証券(株式、債券、ゴルフ会員権など)
☆不動産(土地、家屋)
☆不動産上の権利(借地権、借家権、抵当権など)
☆一般動産(自動車、貴金属、骨董品など)
☆被相続人(故人)が受取人になっている生命保険金
マイナス財産
★借入金、ローン
★税金、医療費で未払いのもの
★保証債務
★損害賠償債務
別途、法定相続人が受取人の生命保険、資産より借金が多い時は相続放棄も視野に入れますが、その辺りは生命保険・相続放棄の項で書きたいと思います。
故人名義の通帳はゼロにするなら
上記なら4,800万円以内の財産で、且つ法定相続人間で揉める事が無い時は故人名義の通帳をゼロにする手続きをすれば一つ片付きます(実際多くの家族がしている事です)定期は所定の手続きを踏まないと引き出せませんので、生前のうちに普通預金に振り替えておかれると良いでしょう。
小銭が入るATMのある銀行
記帳した後、1日50万円を引き出し50万円未満になった時、下三桁が000円となるよう硬貨投入(例えば682円なら318円足せば1,000円となる)すれば全額引き出せます。銀行により硬貨手数料の有無や手数料が違います。例えば群馬銀行は1日50枚まで無料、ゆうちょ銀行は1枚~25枚まで110円手数料が掛かります。
紙幣だけのATM(一番多い)の銀行
一旦記帳、例えば残高253,647円なら、窓口にて15,353円入金(入金は本人確認しません)すれば通帳残高は269,000円となりATMで全額引き出せます。本来なら353円入金すれば良いのですが、窓口で数百円を入金する人はいませんので本人確認され、故人名義口座と分れば凍結されるためです。
引落しは無視します
電気・水道・光熱費など引き落しがある場合でもゼロにする事を勧めます。
ライフラインは引落し出来ないと督促状が来ますのでコンビニ等で支払い、要不要を確認して解約・継続・口座変更すれば良いですが、ネット関係などは即刻使用出来なくなりますので、継続する場合は事前に連絡をするなどしておけば突然停止される事もありません。
使わない固定電話は預ける
携帯、スマホが当り前の時代となり不要となったのが固定電話、殆どの家庭は使わず営業電話が掛かってくる程度でしょうから116番に電話して預けることも可能です。かつて電話債券は十数万円の価値がありましたが、現在価値は無く預けておき必要になったら開通、固定電話基本料1450円+税の出費が無くなります。
ネットで電話回線を利用してる方は「光回線」にすれば固定電話は不要、ついでに「電力会社」「ガス会社」の検討もされる良い機会でしょう。
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