高齢者は5分後の逝去もある

我想う支援日誌
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事前相談した数時間後に逝去の一報

「すぐすぐでは無いんですけど」との事前相談予約、翌日の午前11時~事前相談、対象者の母親は97才で入院中との事、意思の疎通ができるうちに「スマホで音声と動画を撮影しておくと良い」とも伝えた。

相談の中で高齢者は元気に話してた5分後に亡くなる事もあるから、今出来ることはしておくよう伝えたり、入院着は病院レンタルと分ったのでパジャマでも良いし、着せたい服があるなら事前に持参して看護師に伝えておけば着せてくれるから浴衣を購入せず済むなど伝え正午過ぎに入会完了。

その4時間後、母親逝去の一報が入り、1時間後に指定先病院までお迎えすると「言われた通りになりました」と少し驚いた様子でしたが、入会後はアドバイス通り直接病院に行ったようでいつも通りに逢えて、病室に置いてあったバジャマを着せて貰えたとも言ってました。

心臓の耐用年数は50年と言われてます

そもそも心臓の耐用年数は50年と言われてますから、97才なら倍近く動き続けたのは凄いことなのですから、90代を迎えた対象者なら、いつ心停止しても不思議ではない事を理解した上で日々の対応をしましょう。

人も枯れる

植物は寿命が来れば枯れ、動物も自分の死期を悟れば仲間から外れたり、猫は自宅で死なないとも言われますけど、人間も生き物ですから枯れるように終幕を迎えられた人は天寿をまっとうできたと言えるし、大往生の解釈はいくつかありますが家族は『大往生してくれた』と思って良いでしょう。

ピンピンコロリは最善の終幕

ぽっくり観音は各地域にあるほど多くの人が望む終幕の迎え方のひとつ、ただピンピンコロリの現実は突然で驚きますが、冷静に考えると入院したり痛く辛い思いを長くせず逝くのは理想のひとつ、支援をする側の僕自身も生涯現役目標とは仕事を続ける中でピンピンコロリという事なのです。

自身もそうですけど、家族は時間的にも費用面でも大変ですから死後の心配をしながらの日々を過ごさずに済むし、その分は残る家族の生活費に回せます。過去の支援経験で母親用に貯めた1,000万円が1年少々で無くなった方もいますからピンピンコロリを目指して毎年健康診断はしっかりやってます。

僕の知る限り医師の多くは癌による死を望む人が多い印象があり、その最大理由として『お別れも含め準備期間がある』という事のようです。確かに「癌」なら最低でも1か月~数年の余命期間がありますから、その間に様々な諸問題や整理など実行できます。

「家族や世話になった人達への感謝の手紙や動画撮影」「財産分与を始めとした遺産分割等の遺言書」「逢いたい人達と逢い、行きたい場所に行く」事もできるので「癌」での終幕希望も理解できます。

但し終幕間近になると部位によっては激痛、激痩せなど苦痛を伴う事も多いのと、緩和病棟に入院すれば入院費が毎月30万円~掛かるので経済的な負担も多いのが難点、最も自死で無い限り終幕を自分で決める事はできませんから、万が一の備えが大事なのは間違いありません。

できる限り逢う事が後悔を無くす唯一の方法

最近またコロナ感染が増加してるようで、病院施設で逢い難いかもしれませんが、面会できるなら短時間でも毎日、それが無理なら可能な限り面会に行き例え寝顔を見るだけの5分でも逢いに行く事が、自身の後悔を無くす唯一の方法であると思って間違いありません。

意思の疎通ができるなら写真アルバムを持って行き、その場面、場面の話しをしながら過ごせば、人生を振り返らせてあげられるし、多少の認知症なら最近の事は忘れても、過去の事は覚えてる事もあるので、懐かしい話や笑顔が見られるかもしれません。

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