№38「本気で患者の事を考えると儲からない、拡大できない」

日々の「我想う」
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今回は普段は行かない医者に行く必要が生じた時、何処に行くべきかの基準について、僕自身の経験から分った現実を少し書いてみようと思います。一連の流れは葬式後の手続きまで進んでいますが『もしもの時の為に――、転ばぬ先の杖』です。
今回は長文になりそうですが、宜しくお願いします。


騒音の室内から外に出ると、キーンと耳鳴りをする事があるでしょ。10日ほど前のこと、突然左耳だけ耳鳴りが始まった。
1日目、パチンコ屋さんから出てきた瞬間のような、キーンと感じる耳鳴りがする
2日目、すぐに治ると思ってたけど、翌日も耳鳴りがしてた
3日目、左耳はテープの早回しのような高音、右耳は普通の音、二重に聞こえる
4日目、耳鳴りは消え、何事も無かったように普通に聞こえる(ホッとする)
5日目、ところが翌日の夕方から再度キーンと耳鳴りが始まる
6日目、日曜日の為、月曜日に耳鼻科に行こうと決める


千明に耳鼻科は何処が良いか聞くと、ある病院の名前を言われたが、聞いた事がないので調べると、これがすこぶる評判が良いので驚いた。改めて千明に聞くと混んでいるから結構待つとのこと、そこで午後4時頃に行って医院の中に入ると、靴を脱いで上がる方式で昔の病院の待合です。小さなエアコンはありますが、それを数台の扇風機で循環しているようです。幸いにも行った時は数人だけで、初診受付をすると、熱を測り来院目的等を書く用紙を渡された。暫くすると受付の人が来て問診しながら何か書き込む。その後、少し経ってから中の待合で待つよう言われ入ると、そこは昭和の臭いしかしない、古い患者椅子、ごちゃごちゃ置かれたフタ付きのビン類、患者用の椅子は3脚ありましたが、仕切りは無く全ての声が聞こえる昔ながらの造りで、うす暗い診察室に懐かしささえ感じる耳鼻科でした。


80代であろう、お爺ちゃん先生、お婆ちゃん先生、そして息子さん先生で診ておられるようですが、僕が行った時は愛想の良い息子さん先生だけでした。この1週間の状況を説明すると聴力と鼓膜の検査で隣室に行きましたが、これも綺麗とは言い難く、納戸にしているような小さな個室に入り聴力検査、蒸し風呂のようでした。


検査が終わると再度呼ばれ、左耳の低音部が聞こえてないらしく、とりあえず5日間、漢方薬を飲んで、6日目に再度聴力検査をするようです。その時点で好転してれば継続、悪化か変化なくば、最適と思われる病院を紹介しましょうと言われる。
一旦待合室に戻ると満席状態でした。

評判が良いのは、しっかり検査した上で自院で出来る事を短期間行い、その上で最善と思える判断をする耳鼻科のようで、自分の見立てを過信する事なく、いつでも患者最優先の姿勢なのかもしれません。だから自院では難しいと判断すれば躊躇なく最善と思える病院や医者を紹介するのでしょう。他の耳鼻科で治療してた人で中々治らなかった人でも、ここに来たらすぐに改善された評価は何件も見ました。


土曜日は2時間待ちが普通のようです。駐車場は2か所で計30台以上のスペースを確保してあるのを見ても患者数は相当数いるでしょう。これだけ繁盛している耳鼻科でありながら、50年前に戻ったような診療設備で、僕が座った診察椅子も古くて足掛けが小さく背筋を伸ばさなければ足掛けを使えないし、先生が使用してる机は大衆食堂のテーブルとか、昔のこたつ版のような素材で90cmほどのテーブルです。何を見ても古臭いし豪華な物は一切無いのです。多分ですが儲けたくて耳鼻科をしているわけでなく、誇りで耳鼻科をしているからでしょう。


これと似たようような経験を30年以上前から歯医者でしています。お爺さん先生、お婆さん先生、息子さん先生と体制も全く同じです。この歯医者も良心的で、以前休日でしたが歯痛になり電話をしたら、息子さん先生が出て「今から来て良いよ」と治療してくれたり、歯科助士さんに麻酔をして歯垢を取りますと言われ、分りましたと言うと、歯科助士は、その旨を先生に確認――、すると「そこまでして歯垢をとる必要はない。患者さんの負担になるだけだ」と止めさせたり、できるだけ抜歯はせず自分の歯で生活できるよう考えるし、入歯で高額な物を紹介された事もなく、基本的には全て保険診療内で行う歯医者、ここも何時いっても患者で一杯ですから患者は自然に予約するようになります。数年前、新しく歯医者を建てましたが以前は借家で、やはり昭和の臭いしかしない歯医者でした。新築して綺麗にはなりましたが、決して豪華な造りではありません。また、お爺ちゃん先生とお婆ちゃん先生は、児童養護施設の理事長と役員をしておれたようで慈愛の心を持っておられた方々のようでしたが、今は亡くなられたのかもしれません。

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自分で葬儀支援を始めて13年が経ち『どんな事業でも本気で利用者を最優先すると絶対に儲からない』のは身をもって経験してる最中だし、宣伝したら広告宣伝費を利用者から負担させる事になるから宣伝もしない。その分は少しでも料金に反映させ安くしたい。施設や備品を豪華にしたら、これも利用者の負担になるから投資も控える。普通に考えたら、令和の時代に昭和の臭いしかしない医者などあり得ないし、行きたいと思わなくて当然――、なのに、いつでも混雑しているのは『患者の立場で患者目線の診察を、患者自身が感じるからでしょう』医は仁術と言いますが、何事も全ては『人』なのだろう思います。

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大多数の人は『お金の為』『儲ける為』に事業をしたり商売をしますが、世の中には、お金の為ではなく動ける人間もいるんです。たまに途上国に行き、医療をしたり、農業を教えながら生活したり、砂漠に水路を造ったりする日本人の話題をみると思いますが、この人達がまさにそうだろうと思います。お金の有る無しが人の判断基準に成りがちですが、家族の死を機に自分の性格や生き方を考えるのも、これからの人生を有意義に生きるきっかけになるかもしれません。

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学生時代の僕を知る人達が今の僕を見ると「信じられない」と口にします。自分でも信じられないのですから当然です。父親逝去の一報から僕の人生は大きく変化しましたが、人様の役に立つうんぬんは別として『我が人生を生き甲斐のある道にする』ことだけは、自分の中で眠る資質を目覚めさせる事に繋がりました。それも50代に入ってからです。年齢は関係ないようです。自分の人生をどう生きるか、それを決めるのは、あなた自身です。

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