№63「三途の川の渡し賃と旅支度」

日々の「我想う」
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ちぎら
ちぎら

以前は湯かんの時間を大事にしてきましたけど、最近は湯かんも要らないって言うじゃないですか、その辺りの心境の変化と、三途の川の渡し賃(六文銭)と旅支度について、代表の考え方を教えてください。

代表
代表

僧侶の読経より、家族親族が自分達の手で旅支度したり、納棺する時間が一番大事だと思ってきたけど、僕が癌で入院した時、納棺師を行う僕が居なくても可能な葬式として、湯かん納棺を省いた『家族葬「1」』を設定したら、これが非常に好評だった。料金の問題もあるだろうけど、思ってたほど湯かんへの執着が無いことも分った。考えてみれば、さほど信仰心もなく、故人の身体は病院で清拭してくれるのだから、費用を掛けてまで、あえて湯かんをする必要はないと思う家族の本音や心情を理解することにもなった。

ちぎら
ちぎら

葬儀屋でなく、家族の生活を最優先する葬儀支援の理念を貫いたってことなんですね。間違いだと思ったり、気付けばすぐに訂正する姿勢、いつもの事ながら因業にならない所は感覚が若いんでしょうね。では、三途の川の渡し賃(六文銭)と旅支度についてお願いします。

代表
代表

三途の川の渡し賃とは、四十九日の旅に出るという考え方と十三仏信仰の上に成り立つものだから、同じ仏教でも檀家数が一番多い浄土真宗(本願寺)には無いだろう。四十九日の旅とは、十三仏信仰とは、を簡単に分かり易く書いておきます。

代表
代表

『四十九日の旅』
№24「49日は納骨する日ではない」で書いたように、仏の仲間入りをする忌明けが最短三十五日、最長四十九日と言われ、旅の終点が六道(六つの世界)地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間界、天上界の何処かとなり、四十九日の旅とは、この六つの世界をあっちに行ったり、こっちに来たりする事と思っても良いでしょう。

代表
代表

『三途の川とは』
春と秋の彼岸と言うが、彼岸(ひがん)とはあの世の事、この世は此岸(しがん)と呼ばれ、その間に流れるのが三途の川、この渡し舟の乗賃が六文銭、ちなみに現在の価値で言うと200円くらいだろうか、決して高額ではない事は確かだろう。六文銭を持たせたいなら硬貨を入れても問題ない斎場なら1円玉で良いだろう。アルミニウムは溶解温度は660℃、火葬は最低800℃だから一応溶けて無くなる。5円玉の黄銅までは融解温度が低く溶ける可能生はあるが、10円玉の青銅、100円玉の白銅になると1,200℃以上の融解度も考えられ、焼け残ると思って間違いない。但し日本は「貨幣損傷等取締法」で1年以下の懲役又は20万円以下の罰金もある。実際には棺に硬貨を入れて罪に問われたケースは無いだろう。また1,000円札など自分の紙幣は燃やしても罰則はない。

代表
代表

『十三仏とは』
不動・釈迦・文殊・普賢・地蔵・弥勒・薬師・観音・勢至・阿弥陀・ 阿閦・大日・虚空蔵の仏・菩薩・明王のこと、死後七日毎に俗世での悪行、嘘、愚行などを裁かれるが、その際に守り導いてくれるのが十三仏、初七日は不動明王、二七日は釈迦如来・・・・そして永代供養と呼ばれる三十三回忌の虚空蔵菩薩までを十三仏と呼ぶ。

ちぎら
ちぎら

今回の話題は「硬貨の融解度」や「貨幣損傷等取締法」など、私も聞いた事が無かったので、とても勉強になります。

代表
代表

今回質問されなかったけど、白装束と呼ばれる経帷子(きょうかたびら)を着せるわけでなく、足袋や手甲も上から置くだけの葬儀屋もあるようだけど、それなら入れる必要は無い、白装束そのものが大事な訳でなく、家族が自分達の手で旅支度をする事に意味がある事だからね。入れるだけなら料金を差し引いて貰ったほうが良いだろう。僕が現行の葬式に苦言を呈する多くは、形ばかりを整えようとするからなんだよ。形は心の後から着いてくるもの、商人が立派な武士の恰好をしても商人だし、真の武士が粗末な恰好をしても中身は武士、自信が無かったら『馬子にも衣裳』で恰好から入れば良いんじゃねぇ。

ちぎら
ちぎら

とっても感慨深い言葉ですね――、

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