『儲けようと思ったら儲からないのが商売』

日々の「我想う」
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数回前のブログで、事業は儲かるから続く、儲からないから続かないと考えるのは、経営を知らない人の言葉で、必要な利益は乗せて当然と根底で考える経営者の将来は決して明るくないと書き、最後に『儲けようと思ったら儲からないのが商売』だと書きましたが、その理由を書きたいと思います。そのテーマは一冊本が書けるほどですから、あらすじ感覚となるのはご了承願います。

あんしんサポートの最低料金は「直葬」69.000円+税(税金は預かるだけ)です。
・病院施設までのお迎え搬送
・死体搬送用、安定枕付搬送シート
・供物の揃った式場祭壇前で納棺(末期の水・線香具一式)
・お迎え時は2名の人件費
・山型フタ付、六尺白布棺一式
・死亡届出代行
・48時間以内の保冷剤
・斎場までの搬送と運転者人件費
・七寸白骨壺と銀貼箱
・安置時、斎場案内等の全人件費

この全てが揃って69.000円、簡単に言えば全部儲けても69.000円、上記原価合計を差し引けば利益が無いのは、素人さんでも分るレベルの計算です。しかし、あんしんサポートは、すでに14年間、無借金経営を続け、我々も食い続けています。この現実を頭に入れた上で読み進めてください。

『明確な理念』
理念で大事なのは、それが利用者のプラスになるか、ならないかです。
誰が見ても儲からないと分り、言ってる事は利用者が納得すれば対象者は利用する。
しかし、沢山利用者がいても儲けは出ない――、だから値上げでは経営者失格です。

利用者が支持してくれるパックは残し、他の関連事業で利益を得れば良いんです。
「直葬」は人件費まで計算すれば赤字、なら人件費の掛らない体制にするわけです。

また墓を持つ時代は終わってますから「散骨が増える」のは必然、それを見越しての散骨場取得をしておけば、粉骨機と人件費と車両代しか掛りませんから利益率は非情に高くなるし、少子化で墓閉じが増えるのも明確でしたから、低料金で墓閉じをしてくれる石屋を探しておけば、そこで利益は無くても墓から出した遺骨で利益が得られる計算が成り立ちます。その結果、超低料金の直葬パックも残せるわけです。

『なぜ必要な利益を乗せた商売が続かないのか――、』
結論から言うと、消費者で適正な利益が当然と考える人は皆無だからです

・単体で計算すると固定費比率が高くなり売価が上昇する
 仮に1.000円の固定費1個なら1.000円だけど、1.000個なら1円なのです
(薄利多売の原理、単品では儲からなくても、多売すれば利益が出る)
 
・消費者は会社の利益は関係ない(1円でも安ければ良い)これが消費者心理
・建物、人材、設備等々は会社の勝手、消費者が望んだものではないのです

『なら、どうすれば繁栄し利益が得られるのか』
結論を言うと、消費者が得した気分にさせられるか否かです。お客は自分が得をする店にしか行きません。得だと思えば100円の交通費を使って50円安い物を買いにいく、これが消費者理心です。

『商売の王道は客数絶対主義です』(相対はブランド化、簡単でなく続かない)

ついでに言うと、事業の倒産は儲けが少ない多いではなく、キャツシュフローで最大ポイントは資金ショートです。どんなに机上の空論では儲かる数字でも、利用する人が無ければ儲けはでません。また売上があっても回収出来なければ数字上は黒字でも資金ショートすれば倒産します。

事実、葬式代未収金事故の無い葬儀社がどれだけあるでしょうか?
仮に1件の事故で粗利益100万円が未収金なら、100万円の純利益を得るには、どれだけの売上が必要になるでしょう。少なくとも100万円の粗利益を出す売上の2倍の売上は必要なはずです。(粗利益とは売価から直接原価を差し引いたもの、原価70円のリンゴを100円で売れば30円の粗利益です)

では何故支払い事故が起きるのでしょう。
初めから支払うつもりの無い人がいないとは言いませんが、葬式は性質上からして確率が低いです。
・初めの見積もり額と請求額が違い過ぎる
・了解も得ずいろいろ追加された
・担当者やスタッフの質が低過ぎる
・宣伝文句と中身が違いする
などなど利用者に納得できない事が重なった場合――「払わない」という人が出るのではないでしょうか、例えば、積み立てした金が20万円あって、何も使ってないのに解約したら半額取られたり、手数料20%って納得できます?(裁判では負けたのに今でも高額な手数料を取ってるのがあり得ない)
或いは20万円の積み立てが5口あるのに使えるのは2口までってあり得ます!? 

ちなみに、あんしんサポートは14年間、千数百件の施行ですが1件の事故もありません。
・利用者の立場から支援事業の内容と料金が納得できるものであるって事なのだろうと思う
・また相性も含め、事前相談で納得できない人は入会すら受付けてない
(お客様扱いされたい・横柄・当方趣旨が理解できない等々)

ようするに経営者の自己主張が、利用者にとってマイナス要素があれば、利用する必要はなく他店や他社に行けば済むのですから、結局は自分で自分の首を絞めてるわけです。葬儀屋の言う『適性な利益』など経営者の妄想であり、消費者には存在しない空論でしかなく、消費者が「そりゃそうだ」というのは単なる社交辞令だと知るべきだし、自分が消費者の立場になる状況は誰にでもありますから、その時の心理を素直に考えれば分るはずです。

事実、日本で有名な経営者と言えば、松下幸之助さん、本田宗一郎さん、など著名な経営者がおられましたが「儲けたい」と商売をした人はいません。松下幸之助さんは、日本人の生活を豊かに出来る物を生み出し続けるを実行された方、本田宗一郎さんも然り、世界で誰も創れないと言われたV8エンジンに拘り続け、よりよい車を目指し続けた人です。儲けたいを信条として大きくなり、長く存続してる会社を僕は知りません。

勿論、僕のような凡人に大きな事はできませんし、したいとも思いませんが、自分が幸せを感じられ、利用者が喜んでくれる事業を続けられたら経営者冥利に尽きます。

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