弱者経験が無ければ弱者の心は分らない

日々の「我想う」
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ちぎら
ちぎら

事前相談、葬式相談でいつも感心するのは、余裕の無い家族の真意をズバリ言い当てた上で的確な対処対応方法を伝えることです。ただズバリ言う事が必要だろうかと思うこともありますが、その辺りはどんな考え方でしょうか?

代表
代表

なるほどなぁ、言いたいことは分るよ。金が無い、家族仲が悪い、故人との仲が悪かったなど、改めて確認しなくても良いんじゃねぇ!?ってことだろうけど、これは僕なりの計算があっての事で、人は防衛本能があるから本当に無かったら『お金が無い』のを認めるのは精神的に辛いよね。だけど、この1枚を脱ぎ捨てれば葬式に於いては全て本音で話せるようになるからだよ。大衆の面前では可哀相だけど、我々の前だけで親戚にも言う必要は無いしね。

ちぎら
ちぎら

あー、そういう事だったのですね。そう言われれば、そのあとは言葉に詰まることなく現実を伝えてくれてる気がしますし、表情も穏やかになりますね。鎧は全て脱がせれば良いって事ですよね。

代表
代表

そうだね、ただ、この方法にはこちら側の人間に条件がある。

ちぎら
ちぎら

施行する側の人間に――、ですか?

代表
代表

そう、何らかの形で『弱者経験がある人』無い人には絶対できないと言い切れる。分かり易い例で言えば10年後、20年後の自分が明確に分る人は皆無なんだよ。年を重ねて、こうなんだろうなぁ、と予測は出来るし、その年代の人達をみれば大よその検討はつくだろうけど、それは自分の事でなく、あくまで想定に過ぎない。貧困経験が無い人が「お金が無かったら大変ですよね」って言っても、こんなの実感も無いし言葉の上だけのことだから相手にも伝わらない。


幸か不幸か、僕の場合は家業倒産による家族崩壊と、お金が無くても誰にも頼れない時期を過ごす貴重な経験が今に生きてるんだと思う。それでも葬儀支援設立当時は会社の社長だったから、偽善の自分を感じて、法人閉鎖して社員に無償譲渡したのは千明が知ってる通り、自分の収入は絶たれたけど、余裕の無い人達の心情が少し理解できるようになった。

ちぎら
ちぎら

14年前を振り返ればその通りです。それにしても会社を閉鎖して全て無償で社員に譲渡するって凄すぎないですか? 代表を知る人達の全員が同じことを言いましたよね。突っ込んだ質問で失礼かもしれませんが、何でそこまでするんですか?

代表
代表

なんで? 一言で言えば能力が無く、意思が弱いからだろうな。

ちぎら
ちぎら

えーっ、それはないでしょ。代表を知ってる人達は全員が口を揃えて『強い人』って言ってますし、私もそう思ってますけど――、

代表
代表

あははっ、確かにな、でもそれは結果論でしかない。僕は自分の弱さを知ってるから後ろに下がれない対策をとってるんだよ。んと、、戦争で適地に渡った船があれば普通は岸壁に停船させるけど、帰れる船があったら逃げたい状況になれば逃げるだろ。でもその状況に成るのは、逃げられるから――、だと思うんだよ。だから渡った船は燃やしてしまえば、勝つか全滅しかない。なら勝つ事しか考えないから、いつも以上の力が発揮される確率はあがる。会社経営したままで、あんしんサポートを始めたら、当時は葬儀支援など無く、変な奴と思われた時代だから失敗する確率も高いし、失敗したら戻ればいいやって考えても不思議じゃない。けど戻る会社が無ければ成功するしかないわけよ。意志薄弱で凡人の僕が、新たな分野で生き続けるには、これ以外に思いつかなかっただけの事。

ちぎら
ちぎら

その話しは以前に聞いたことあります。当時は良く理解できませんでしたが、改めて今聞くと『なるほどぉ』って納得しちゃいます。有言実行タイプなんですね。

代表
代表

それと、僕が自分の力を発揮したり、堂々とできるようになったきっかけは『お金が無い』『凡人である』『さほど力量も無い』『決して器用ではない』等々、自分自身をさらけ出してから――、のような気がしてる。人生長く生きてりゃ金が無い時だって、健康で無いときだって、挫折する時だってあるさ、でも、そのひとつ、ひとつが自分の肥やしに成れば良いじゃん。それが活かせる人生にすりゃいいって思えたら、すんげー気楽になるのを経験してるからな、だから相談者の多くがまとってる紙の鎧は破り捨てるような発言をするし『人は執着を捨てれば楽に生きられる』って言葉になったんだと思う。


『人生には見聞だけで理解できない事がある。弱者経験はしないと分らないし、人生で負け戦を知らない人は、本当の意味で強くはなれない』と思ってる。

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