客の来店時間、店が誘導できたら繁盛店

日々の「我想う」
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ランチの話題を書いたついでに、お客が来店する時間帯を夕方だけでなく、市場から戻る昼前にも、ひと波来店させる事に成功した経験談というか、具体的な実践例を書いておきます。この話題に関しては、忍者ブログから始まり、アメーバブログまで2,000話以上書いてきた中に多分書いておらず、初めて書くんじゃないかなぁって思ってます。

20代半ば、ある全国規模の組織のスーパー部門で、ちょっとした役職をしていました。バイヤーと呼ばれる仕入れ担当の上司にあたる役職で、国内外を飛び回って大きな仕入れと、企画立案が本職でしたが、ある店の店長が不在となり、臨時で少しの間だけ店長をしてた事があります。その時に生れたのが今もって根底にある『我が店はお客様の為にあり』の基本理念です。

この理念は、まだ言葉には成っておらず、自分の中だけで何となく芽生えてたものでした。あるとき中学時代からずっと親友で、同業の父親同士も仲の良かった人が突然訪ねてきて言いうに、父親は心臓が悪くて都内の病院に入院したが、手術できず自宅で療養をしてたそうですが、魚屋さんですから調理場で倒れても良いから、商売を再開したいと言い出し、家族一同どうしたものかと迷い相談に来たとの事でした。 店のイメージ
としては、田舎の何処にでもあった50坪くらいで魚屋メインの食料品店です。

ちょうど上記の理念らしきものが芽生えてた時だった為、数日の猶予を貰って考え、こんな風に回答したのです「手伝っても良いけど2つ条件がある。ひとつは、今自分の中に試したい商売の理念があるから、それを実践して良いか。もうひとつは1年間だけの条件を受け入れて貰えるか」でした。

何としても商売を再開したかったのでしょう。すぐに了承の返事を貰い退職、小さな店の手伝いと自分の理念の確認の2年間がスタートしたのです(結局2年間手伝いました)その中で実践させて貰ったひとつが今回のテーマです。

僕がとったいくつかの方法を記載します。

》お父さんは魚屋さんですから、青果は客引きとして使いました。
》スーパーチラシが入った商品は、たとえ1円でも安く販売します
(広告宣伝費要らず、毎回続けるとお客はうちのほうが安いと分ってるから買いに来る)

》例えば『苺の販売』
・当日仕入れた苺は損をしても夕方5時には売り切ることから始めました
・今日売れ残った苺は、買い物客が多い明日の夕方まで残るから傷み始めます
・でも今日買った苺を今日売り切れば、安いし、新鮮だし、お買い得です
・売れ切れ時間を、どんどん早くすると、お客の来店時間も早くなります
・最後には市場から帰って来るのを待ってくれるようになるわけです
・売り切れ必至ですから、最初から安く販売できます
・販売量も増えますから、市場でセリの落札もされ易くなります

》利益目標と目玉品について
・初めは1日1万円の粗利益目標から始めました
・15,000円利益が出ると5,000円は翌日の損失に充当します
・例えば、豆腐の原価100円だとして、10円で販売すると90円の損失です
・5,000円の損失なら55丁の豆腐を10円で販売できるわけです
・さすがに豆腐だけ買う人は殆どいませんから、5,000円→6,000円と利益は増え続けます
・1日2万円損失できれば、豆腐なら222丁提供できます(一人1個限定)
・納豆、豆腐、玉子など、何処の家でも食べる物を中心に毎日特化を続けました
・また本日の特化品が無くなると、10円豆腐を翌日以降の来店で買えるようサービス券を渡す
・売り切れはあっても、来てくれた人にガッカリさせる事はしませんでした

その結果、1年後には開店当時の3倍の売上になり、店は商人が儲ける所ではなく、客が得をする所、客が喜べる店にさえすれば、客数は増え続け、その結果として利益が出る――、この考え方は正しい、間違ってないと確信することが出来ました。

お客は夕方しか来ない、の概念があったら達成できなかったでしょう。以前のブログにも書きましたが、お客様は神様なんかじゃない、とっても身勝手で、利己主義の極みで強欲で我が侭な人達なんです。デパートの閉店、店の閉店があると、何処からともなくお客が集まるでしょ!? その客数がいつも来てくれてたら閉店する必要は無かった・・・それがお客という存在です。

だから主導権はお客でなく、自分達で持てる商売をすれば良い。2時間外で待っても文句も言わずに待って食べるのもお客なんです。あとはお客が受けるリスクより、受ける恩恵のほうが大きいと、お客自身が判断できるような商売をすれば良いだけです。

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