本格的に葬式を考え直す時「1」

我想う支援日誌
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2008年06月27日、全国初の葬儀支援センターあんしんサポートがNPO法人としてスタート、老人達の不安は「いくらあれば死ねるか」でしたから、最初の目標は国保葬祭費だけあれば骨壺に納まれるよう5万円火葬支援パック、その完成は3年後の2011年03月01日でした。

ど素人で葬儀社の発想もなく自覚もないまま走り出した当時、周囲の葬儀社や寺からの陰口も聞こえてきましたが対象者とする弱者家族の目線だけを貫いた6年後にはNHKで全国放送してくれ、翌年の施行数は250を超え、更に翌年は300施行は確実に超えると分った2016年インボイス発表があった。

基本葬儀屋の発想が嫌いで料金を上げてまで葬儀施行を続ける気はなく、設立以降は毎年倍々と増え続ける施行数の増加で得られた利益を会員に還元すべく、毎年のように料金の値下げと設備投資や品質向上に充て2017年には下限ラインに到達、その後いつくか修整をして現在の内容になりました。

当時63才を迎え10年後2名で年間300施行は体力的に無理、もしくは体制を整え料金値上げの二択は迷うことなく『支援優先を選択』10年後まで活動を続けられる施行数まで減らすべく完全会員制を敷き、且つ菩提寺の葬式、寺墓、横柄な人は受けないと入会の壁を高くした事までは先日書きました。

葬儀支援に於ける流れ

代表である武井は、良くも悪しくも癖のある人間だと思いますが、葬儀支援に於いて「ど」素人で尚且つ嫌々始まった事で自分がどう思うかでなく『利用対象者の目線』だけで16年間走り続けて今も尚その姿勢は全く変わっていません。

16年前「弱者の選択肢が無い葬式は有り得ない」「葬式は絶対に小さくなる」「2030年代団塊世代の終幕期は大変な事になる」と公言した際、周囲や葬儀社から嘲笑あざわらわれたようですが、コロナ感染で10年間の前倒しとなった今、16年前の主張を笑う人はいなくなりました。

コロナ感染が5月8日付でインフルエンザ同様5類に分類されると葬儀社は待ってましたとばかりに、過去の葬式に戻そうと手を打ってくるでしょうが、コロナ当初の火葬後まで誰も逢えない状況は別として「家族だけの葬式」「火葬だけの葬式」をした家族は問題があったでしょうか!?

『助かった――、』が本音の家族はいくらでもいるはずで、この機会を逃してはならず、以前のような葬儀社と宗教者の為の葬式に舞い戻る必要はありません。

年金は毎年減り続け、年金から控除される額は増え続けてる現実は年金生活者なら身に染みてるでしょうけど明言します『10年後の老人生活は今より大変になります』あなたの家族は菩提寺住職の生活を守ったり、葬儀社の経営を守る為に亡くなったのではないのです。

この大前提を踏まえた上で改めて『葬式とはなんぞや』と家族や周囲の人達と話す絶好の機会であり、我が家の葬式はどうすべきか、逝去前の入院や入所費用も含めて検討しておくべきです。

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