死後硬直・腐敗臭の基礎知識

日々の「我想う」
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以前のブログにも何度か書いてますが、葬儀屋の社員は遺体の知識は持ってるはずと、
思い込むのは「ちょっと待ったぁ!」が本音、誰でもが知識を持ってる訳ではないし、
怖いのは知識が無いと思われないよう適当な受け答えをする社員もいることです。その
結果不要なドライアイスを追加されたり、逆に死臭がしてる状態での葬式――、なんて
こともあるので、一番近くにいる僧侶は、そんな経験があるかもしれません。

この点に関しては葬儀社だけでなく、施設の介護士さん、病院の看護師さん達も生きて
いる人への対処はプロですが、遺体処置以外は素人に近いと思ってたほうが無難です。
実際、我々の忠告を無視した特養で死臭を出した事もあり、一度発生した死臭は抑える
のは難しく、日を追う毎に強烈になります。

そこで家族が遺体の初歩的な知識だけでも持てば、取り返しのつかない状態にならずに
済むし、余計な過度の出費が抑えられることもあり、覚えておいて損はありません。
ただ基本的なもので、逝去までの流れや諸条件により異なる為、絶対ではありません。

『死後硬直と遺体の変化』

・死後2~3時間後経過すると、下顎周辺から硬直が始まります
・通常手や腕が硬直し始めたら、死後4~5時間ほど経過していると考えます
・足は寝てる状態が長いと逝去前から硬直してることもあります
・逝去から24時間程が硬直のピーク、その後は死後72時間ほどで硬直は解けます
・硬直する前に合掌は外しドライアイスの処置を行うのが効率的(後で合掌できます)
・身長が170cmを超えるか足先を伸ばした遺体なら、膝を曲げ下に枕等を入れます
・身長により膝を曲げる角度を変えれば180cmの人でも6尺棺で納まります
・棺は6.0・6.25・6.5とありサイズが上がる毎に多くは数万円加算されるでしょう
・口閉じは専用器具が必要、無ければ硬直するまでに閉じた状態で固定します
・腕が硬直してたら、少しづつポンプを漕ぐようにすると動きます
・肩を凍結させると動きませんので注意

『腐敗防止』

・下記は普通体形の量で、夏場以外の想定、巨漢の故人は倍量使用する事もあります
・最も腐敗が速いのは『下腹部と腹部』ですから包んだドライアイスを直接当てます
・2.5㎏のドライアイスなら3本あれば、腹部全体を完全凍結できるはずです
・完全凍結すれば自然解凍には約1日掛ります(凍結から1日半なら追加は不要です)
・冷却を効率的にするなら遺体上下に保温シートを使用すると良いでしょう
・自宅等温かい部屋は脳の腐敗に注意(不安があれば頭部下にドライアイス設置)
・腐敗臭、病人臭はコロナで有名になった次亜塩素酸水(500ppm程度)が効果あり
※腐敗臭は一度出たら完全に取り除けませんので、最初の対処がとても大事です
※腐敗臭最後の手段は、凍結させておく事と『樟脳業務用1袋棺内ばら撒き』です

『自宅安置での注意点』

・真冬以外は安置する部屋の冷房は点けっ放しを覚悟しましょう
・結露で襖や障子の開閉が出来なくなったり、木枠がゆがむ事もあり得ます
・できれば自宅でも、棺で安置されるほうが冷却し易く遺体保全は間違いありません
・またフタを閉じておけば、安置する部屋に家族も居られます

今回の提案は、自分達で全施行が出来なかった当時、施行依頼してた葬儀社の担当者が
故人の布団の頭部両側に顔から離してドライアイスを置いたのを見て、理由を訪ねた所
「先輩がしてたから――、」の返答を不審に思い、ドライアイスの特徴を調べた事で、
ほぼ意味の無い行為だと分り、葬儀社が行う全ての作業の意味を調べ直したのが、より
低料金化に繋がってたり、無駄な行為、料金引き上げ作業の撤廃にもなりました。

ちょっと知ってるからと担当者に口うるさく言うのは良い事ではないし、勧めませんし
止めたほうが無難ですが、知っておいて損はありません。また一般の人達が知識を持つ
のは無駄な高額費用への抑止力にもなるはずです。

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