火葬炉前のお別れ対応もあり

我想う支援日誌
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先日9日間連続深夜、早朝搬送が続いたと書きましたが、その流れは止まらず毎晩ではありませんが昨日の葬式でようやくひと段落、昨夜は久しぶりに爆睡できました。

この一か月はいつ誰の葬式だったかすぐに思い出せないほど思考は鈍くなり、昼間でも思考回路が詰まってる自覚すらある日々でした。

その中で行ったひとつの葬式について書きたいと思います。

家族の誰が終幕を迎えても心配無いようにと入会は6年前、9月29日昼に危篤連絡が入り、午前0時前逝去の一報が入る流れでした。

あんしん館に搬送後、喪主の奥さんに話しを聞くと『入会後は死後費用の心配をせず生活していられた』けど『余裕はない』でも『職人で知り合いは多く50名くらいは来る』との事で少し考えます。

あんしん館で午後2時頃から午後7時まで弔問時間をとれば全く問題はありませんが、他市の人ですから知り合いも他市が多く来てくれる人達は大変――、そこで以下の点に留意した葬式を考えます。

本葬式で考慮すべき点
》年金の少ない残る配偶者の生活に負担を増やさない葬式にすること

》故人と付き合いのあった人達とお別れができること

》訃報を聞いて線香をあげに来てくれる人達もいるだろうこと

使用する斎場への棺搬入は最終着火45分前から可能を利用することにしました(例えば10時火葬なら9時15分から搬入可、どんなに遅くても10時着火という事です)

・午前10時15分斎場搬入
・火葬炉前で棺の蓋を開け、足元に横向きにして生花籠を置く
・一方通行で各自で生花を入れお別れ
・火葬炉に入ってから焼香する斎場なので焼香時に香典提出
・その場で引換券を渡す
・引換券を持ってる方は待合室に来て貰い返礼品を渡す
・拾骨される方はそのまま居残りして貰う
・待合室には飲物、弁当を用意
・自宅に後飾り祭壇を設け香典返しも用意し後日来客に対応
・配偶者は無職ですから人が来てくれたほうが気分はまぎれる

結果は予想以上にスムースだったのと普通なら焼香するだけで顔も見られないけど、生花を供えてお別れが出来たのが良かったようです。

拾骨したい人は残り忙しい人は帰る。どちらも余計な気兼ねせずすみました。

今回は読経も戒名もありませんでしたが希望する家族は同じ流れで充分可能、会葬者は短時間で済むのも利点です。

コロナ感染で葬式の在り方が大きく変化していますが今回の葬式の流れもその恩恵と言えるでしょう。

先日、返礼品屋さんが来た時、葬式後に3回ほどで数十個の返礼品を届けてくれたようですが、喪主から「神様みたいな人だって言ってました」と聞かされました。

その表現は大袈裟過ぎますが喜んでくれたのは確かでしょうから家族にとって必要最低限の目的は達成できたようです。

この家庭もそうでしたが葬式前は入院や手術など多額の費用が掛るのも当たり前ですから、余裕が無ければ無いなりの葬式をする。コロナで大変が時間を過ごしてはいますが、当り前の事を当たり前に出来る時代になるきっかけかもしれません。

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