自分の得手を知る

我想う支援日誌
この記事は約3分で読めます。

人には得手不得手がある

365日・24時間・16年間無休と言うと「凄い」「あり得ない」と言われますが、昔の商店は年中無休、午前7時開店、夜9時閉店も普通だったし専業主婦も同じようなもの、子沢山や老人を抱える家族なら大変、でもそれができる人は主婦が天職のような人、無理な人は仕事に行ってるんじゃないかな。

365日・24時間対応の仕事が出来るとは、逆を言えば規則正しい生活が苦手、コツコツと同じ事を数時間続けるのが苦手、休日にさほど価値観の無い人間とも言え、規則正しくコツコツと生きる姿を称賛する日本人感覚からすれば、『夜鷹のような奴』『愚図』と言われそうだけど、そんな奴だから出来るんです。

一方苦手な職業は、工場ライン勤務・道路や工事現場、農業等の土をいじる仕事、車両等の鉄相手の仕事、工事現場の車両誘導員、そして何より苦手なのが『生き物相手の仕事』動物、植物、特に認知症の人達も多い介護職は生きてる人間相手だから、忍耐力と包容力が人並み以上で無ければ続かないだろう。

サラリーマンは決められた時間に出社できるルーティーンを毎朝行い、上司の顔色を伺い、周囲の同僚にも気を遣い、食事も休憩も決められた枠の中で過ごし終業時間まで自由の無い日々でしょ!? 僕からすれば、そんな毎日を過ごしてる人達のほうが凄いと思う。

葬儀支援は夜中や早朝にも起こされるけど、仕事がひと段落すれば2時間飯を食っても良いし、スロットに行っても良いし、カラオケに行っても構わない自由さがあるし、家族も理解してるから定刻帰宅を意識する必要もない、但し不規則だから食事の用意や家族の就寝時間に口を出すべきでない。

また正月などは5~6人の故人が館内にいることもありますけど、誰一人として騒ぐことなく、文句も言わず、静かに寝てるだけですからストレスが溜まることもなく、自分の都合で動けますから保全管理さえしてれば良く、死体さえ問題無ければ楽な仕事のひとつでしょう。

あ、酒は飲めませんけど元々飲まない人なので我慢しておらず、渋滞や混雑が嫌いだからゴールデンウィーク、盆休暇に出掛けたいと思わないので羨ましくもない。元旦の初詣も並ぶの嫌だから午前3時出発で人気の少ない午前4時に参拝した後、御守りを買い恒例の甘酒を飲んで来るほどです。

自分を否定せず合う水を得る

自分の欠点ばかり見て自分を変えようとする人も多いけど、自分を変えるには衝撃的な事でも無い限り、数年~10年以上は掛かるでしょうから挫折する確率のほうが高いし60代になった人間は変わらんでしょ。

良くも悪しくも素の自分を冷静かつ客観視した上で、こんな自分に合ってる仕事は何だろうと考えてみてはどうだろうか? 僕の場合は偶然と強烈な流れで自然に辿り着けましたが、全ての人にある事ではありませんし、日本は自由に仕事を選べる国ですから、その利点を有効活用しましょう。

同じ職業の中にも合う合わないがある

ひとつの例として『医師』を取上げてみましょう。

手術の多い外科・投薬療法が多い内科、部位毎の専門医・全身を診る小児科、24時間待機のような産科・定刻勤務医、また僕の偏見かもしれませんが商売的発想が強い美容整形・命を救う事が使命の救急医療、更に言えば大学病院・開業医も似て非なるものに見えます。

遡っさかのぼて言えば、勉強が出来たから選択した医師・人を助けたい思いから目指した医師も外見では分かりませんが、内面的には全く異なる発想や対応の医師になるだろう。

患者のあなたが求める医師像

法律の範囲であれば良し悪しの区別は出来ませんが、あたな自身が患者の立場で主治医になって欲しい医師像があるでしょうから、そんな医師を目指せば良く、それは医師だけでなくシェフでも、営業でも、受付でも、農業でも、どんな職業でも同じはずです。

判断基準は全ての人があたなと同じではありませんが、同様の判断基準の人達には良い医師、良いシェフと高評価されますから、職業の選択肢さえ間違えなければ、より充実した人生になるでしょう。

コメント