他人が死ぬのを待ってるような仕事
悪気はなく何気なく言われた言葉でしたが自己嫌悪に陥りそうな言葉、父親逝去の一報からの勢いだけで葬儀支援センター設立した感しかなく、弱者支援を常に考えたり、ボランティアで被災地に足を運ぶような人間でもありませんのでちょっと考えさせられる言葉でした。
設立から数年間は食える事業で無く美容業との並行なので支援事業から利益を求める必要もなく、より家族目線の支援内容へと猪突猛進で邁進できたのは確か、ただ会員数の増加に伴い片手間で何とかなる事業では無いと美容業の法人閉鎖を決めた時はどうだったろうと振り返ってみた。
美容法人閉鎖で全てスタッフに無償提供すれば収入ゼロ、当時は家賃さえ稼げない状況でしたから、事業実績が変わらなければ『葬式依頼を待つ=誰かの死を望む』といった図式が心の中に芽生えたかもしれません。
幸いにも家主企業に押し切られた「あんしん館」開設から食えるようになり、新聞各社記事、NHK全国放送等で毎月30~50件の入会が数年間続いた事から、死を待つ経験をせずに済んだのはラッキーでした。
公言し続ける事が抑制力になる
「病院に行って病気が発見されたら嫌だから行かない」という人は意外に多く個人的には「はぁ!?」ですが「出来なければ馬鹿にされるから言わない」この両者の発想は『逃げる性格』という点では同質と感じるけど、坊ちゃん育ちで根が軟弱な僕の中には無い発想です。
黙って成し得るほど強くないから『目指したら具体的に公言し続ける』僕にもプライドはあり馬鹿にされるのは好きじゃないから目標達成に向けて努力するしかなく、その代表的な言葉が、サラリーマン最後の勤務先で毎日朝礼で言わされてた『今日成すべき事を明日に延ばすな』です。
思いついた事、やるべき事は考える前に行動に移せば、時間的な余裕が持てたり、間違ってれば早い段階で方向修正できたり、間違いの中に成功へのヒントがあれば次のステップに飛躍でき、目標達成に必要な条件がより明確になるから逃げの姿勢より攻めの姿勢が当り前になれる。
この流れの中にいるうちは自己嫌悪に陥ることは絶対になく、3カ月、半年、1年、3年、10年と視野も広がるから何をすべきか、どうすべきかと迷うことなく走り気付けば17年の時を経ている。
妥協の文字は浮かんだ事がない
誰かと逢う度に伝え続ける日々、入会相談は最短でも1時間、2~3時間は当り前その度に依頼家族から見聞し感じたものを理念・信条・目的として唱え続けてきた17年は、自己催眠と潜在意識に刷り込み続けた時間、そもそもの発想が誰かに教えられたものでなく自らの中に湧き出たものです。
端的に言えば迷いは微塵も無い目的達成に向けた1つひとつの目標ですから、妥協案が浮かぶはずもなく「できる」「できない」でなく『やるしかない』的な思考だけで動いてた気がします。
当初は信頼に足る人達に相談もしましたが「言ってる事は正しいし実現すれば素晴らしいけど出来ないでしょ」とか「実現可能なレベルから始めてはどうか?」の意見ばかりでアドバイスには成らない――、というよりアドバイスに従ったら目標達成できないと考えた。
最初の目標「5万円火葬支援パック」を8万円で妥協したとする。仮に5万円が利益ゼロで達成できるなら、3万円の利益確保となるが、2~3日間動いて稼いだ3万円を更に減らそうと思うだろうか? 少しでも利益を確保しようとするほうが自然だから5万円プランは廃案となるはずです。
だから最初から妥協は一切せず、設定した目標だけを見据えて走り続けた。それと5万円という金額は何となく思いついた額でなく、国保からの葬祭費5万円で骨壺に納まれば一銭も無くても死ねる。これが設定理由ですから8万円では意味がなかったのです。
初心を忘れなければ自己嫌悪はない
「他人の死で儲ける」が初心ではありませんから、何年、何十年経っても初心を忘れず、ずれたら初心に戻すを繰り返せば、凡人でも崇高域の目標を達成できるはず、商売人の多くは儲けだけでなく利用者が望むものを提供したいと思って開業したはずです。
ただ時代の流れ、事業の流れで方向転換したくなる時だってあるもの、当支援センターホームぺージにはNHKが全国放送してくれた8分30秒の動画が掲載してあり、これは宣伝目的よりも設立5年目の自分の言葉や真意を再確認することが主目的、時々見ては意を新たにし続けてます。
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