六文銭について

我想う支援日誌
この記事は約3分で読めます。

今回はアドバイス

前回湯かんの話題が出たので、当支援センターでは殆どありませんが、棺の中に六文銭(三途の川の渡し賃)を入れる慣習があり、一文銭(サムネイル写真参照)6枚のイラストを入れたり、10円、100円、500円玉を入れたりするのが当然と思っておられる方も多いでしょうけど硬貨を火葬して変形させる行為は犯罪です。

貨幣損傷等取締法

1項 貨幣は、これを損傷し又は鋳つぶしてはならない。
2項 貨幣は、これを損傷し又は鋳つぶす目的で集めてはならない。
3項 第一項又は前項の規定に違反した者は、これを一年以下の懲役又は二十万円以下の罰金に処する

ようするに、貨幣は故意に傷つけては成らず、20万円以下の罰金対象ですよって事、ただ1円、5円、10円、50円、100円、500円硬貨6種限定としており、紙幣は対象外となってる為、札は対象外なので法律には触れません。一文銭六枚は仏教の六道に由来するものでしょう。

六道とは六つの世界『地獄』『餓鬼』『畜生』『修羅』『人間界』『天界』の各門番に渡す六枚だろうけど、法的に問題の無い1千円札を入れるとしても6千円はもったいないでしょ!?そこでイラストの六文銭でOKです。と言ったところで本物の硬貨を入れる人も多いから法律違反である事を踏まえた上で言います。

法律違反前提で言うなら1円玉

どうしも硬貨を入れた人は、過去の慣習もあり黙認され、とがめられる確率が低く原価も安い『1円玉6枚』、1円玉の素材は純アルミニウムで融点(熔ける温度)660℃、火葬炉は900℃~1100℃ですから解けて原型は無くなります。但し冷めれば固まり、火葬台に付着もしますので本来は勧められません。

六道について

我々は『人間界』に生まれてきたが、来世は何処に生まれてくるか分からず、畜生界なら犬や猫に生まれ変わる事もあるから功徳を積み出来れば人間界の上にある『天界』への輪廻転生を願うとされており、功徳が足らなければ『地獄』『餓鬼』『畜生』『修羅』の世界に生まれるぞとの戒めでしょう。

この話しは子供頃から童話の中で聞かされた「傘地蔵」がそうで、今も6体の地蔵が置かれてる寺はあるでしょう。よく見ると少しづつ違って六道の門番として地蔵がいるとされてるのでしょう。

これも仏教徒限定の習慣

輪廻転生と似て非なる考え方として信者数世界1位のキリスト教、2位のイスラム教が提唱する「復活」があり、簡単に言うと理念転生は来世がどんな姿で生まれるか分からないに対し、現世のままの姿で蘇る、蘇生するという考え方なので本来、火葬という概念は無いはずです。

問題は輪廻転生、六道、六文銭とは仏教界の話、無信仰者は勿論、キリスト教、イスラム教の人達にも関係ない思考、いずれにしても六文銭の習慣は仏教徒限定なので仏教徒以外の故人には意味はありません。仏教徒以外の信仰や無信仰者がわざわざ法律を犯してまで行う意味は無いという事です。

コメント