仏教用語のひとつ「※1諸行無常」はその通りだろうと納得する熟語のひとつ、あんしんサポートも同様で誕生した時点では嘘臭い、怪しいとまで言われもしましたが、新聞記事、NHK全国放送、更には千葉県の市会議員さん達が都内で主催してくれた葬儀支援事業講演会には全国から数百名が参加され、その後一週間泊り込み研修会、様々な会からの講演会も依頼されるようになりました。
※1この世の万物は常に変化し続け、誕生したものはいつか消滅するまで変化し続ける事
また実際に施行した経験者からのクチコミ紹介もあり、初年度はわずか3施行が翌年からの倍々ゲームは6年間続き年間200施行を超え300施行が見えた2016年は全盛期で「旬」と言えるでしょう。
ところが施行年月日は未明ながらもインボイス制度導入が発表された事で、有頂天にならず冷静に将来を見据えた計画を考えられる機会が得られました。
当時はNPO法人だった事もあり、NPO法人網を利用して全国展開させ本部機能は自分達が行う事で利益を得ようとする関西からの人達も来県するなど知名度があがると拡大路線の提案ばかりになります。
ホームぺージ動画には息子も映ってますが2年間の約束で葬式、墓誌彫り等の正確な原価と人件費を算出する為と、我が家は夫婦揃って霊感が強く息子も強いので、もし彼が支援事業をした場合どのような支障が出るかも確認しておきたい為の期間ですから実質2名体制と変わらないのです。
体力の限界と老化
年間200施行、言うのは簡単ですが2名で行うとは徹夜に近い日が月に数回は必ずある状態で365日無休で無ければ成し得ない訳で、62才の体力では限界に近く10年後を想定すると即答で「無理」としか言えない状況でした。幸いにも見た目が若干若く見えるせいか会員さんから労わられる事はありませんでしたが『このままでは続かない』事だけは分ってました。
過去の経験則から学ぶ
事業拡大路線廃案の決定打は過去の経験から多少の増員は生産性を下るだけ(※1過去の経験則)、一般社員を抱えれば24時間体制の事業は労働基準法と人間関係に悩まされる――、のは確実である。
さらに僕自身の老化は確実に進みますから『俺は何がしたいのか!?』と立ち止まる機会を与えられたようなもので過去の経験則を改めて振り返ってみました。
※1過去の美容業は年商3億円(月商2,500万円)ほど、社員50名、地代家賃、設備投資返済、諸経費を合わせると2,600万円では100万円の赤字――、こんな月が何度もあり、借入金10年の返済が終わると、新たな借金をする必要があり借金返済の為に働いてるのか!?と何度も思った記憶がある。無借金経営を目指さなければいつか足元をすくわれると思ってました。
美容室は派手に見えますが人の問題と資金繰りは常について周りました。ところが自宅と店舗が一緒の家族3人で経営する床屋さんは月商100万円でも、息子25万円、夫婦で50万円の収入となる試算に商売は売上高ではないとつくづく思い知らされた。
葬儀支援でスタッフ1名増の人件費400万円とした場合、当時単価18万円で粗利益50%なら年間45施行増えてチャラ、されど45施行増とは数名増えなければ対応出来ず、アルバイトでは家族目線には成らず支援レベルは確実に下ります。また数名程度の増員では社員の給与を稼ぐ事にしかならないと確信、組織を大きくする事より本物の支援活動を目指す事にしました。
次回「3」葬儀支援の後継ぎは簡単ではない
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