誤魔化しは認めません

我想う支援日誌
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例外は信用を失う

先日、会員さんからの連絡で担当医から家族が数日と言われたとの連絡、初めは『ばっく60(火葬+散骨)』と言ってましたが、家族葬プランに変更と言われたとの報告、数年前に配偶者の葬式で寺墓に入れたいとの事でしたから当支援センターでは受けられないと葬儀屋で葬式した家族でした。

粉骨希望の作業を行い本来はこの段階で会員では無くなるのですが、生活が大変と聞き今回は不問にしますと伝えおきました。ところが今回、家族葬は当方で行い寺の墓に入れず遺骨は自宅で持っていると言ったかと思えば、知り合いの石屋に寺に内緒で納骨して貰うと言い出す始末、、、

家族葬+散骨なら理解できますけど、当支援センターには寺墓には入れないと嘘を言い、菩提寺に内緒で納骨しようとする姿勢は余りにも身勝手なので「受けられない」と伝え会員抹消しました。

寺墓への納骨希望なら、そうすれば良く我々が口を出す事ではありませんが寺の許可を得るのは当然、但し当方理念には反し、パンフレット・ホームページでも「寺墓の依頼は受けられない」と明記してありますので、葬儀屋に依頼すれば良いだけの事、結果として費用が当方の10倍になるのは仕方のない事です。

且つて当方会員だった人達、或いは入会相談に来られた人達の中には菩提寺があったり、寺墓所の方は全てお断りしてますから特定の家族だけ目をつむるわけにはいきませんし『蟻の穴から堤も崩れる』例外は結果として築いてきた信用を失うことになります。

自分の我が侭を通す為には嘘も平気でつく人を会員として認知する訳にはいきません。高額な布施を要求する菩提寺は当方理念に反すると拒否する代わりに、17万円(税込)で読経・居士大姉戒名を含む家族葬プランを提供し、且つ墓が欲しい会員用に永代供養墓も建立してあるのです。

当支援センター以外の葬儀屋なら菩提寺の葬式を断る事は絶対にありませんし、喜んで引き受けてくれるはずですから料金は高くなったとしても、それが現時点での普通です。

17万円(税込)で読経・居士大姉戒名まで授与される葬式など当支援センター以外、全国何処にも存在してないのは利益が出ない処か絶対に不可能な設定だからで、この設定を実施するには多大なリスクと赤字補填を覚悟しなければ不可能で相当の覚悟もしなければなりません。

更には当方各プランの実現には周囲の好意と協力が無ければ成立しませんので、当支援センターの活動が納得できるものであり信頼に足る支援センターでなければ協力してくれる人達を裏切る事にもなります。

菩提寺・寺墓の依頼を受けない理由

菩提寺葬式を受けないとは支援活動と言えども事業として存続できるのか!? という大きな壁があり、それでも踏み切ったのは、高額な布施を要求する事が当然の如くの現実を変えない限り『残る家族の生活が守れる葬式には成らない』からで2030年代の団塊世代終幕期までに常識を変更しておく必要がある為です。

17年間、3,000数百件の支援を通して感じる菩提寺住職への僕の本音を明記しておきます。

「高額過ぎる謝礼」

法話も含め言ってる事は素晴らしくてもやってる事は守銭奴のよう、読経・戒名で30万円、50万円の価値があると思ってるなら時代錯誤、日本人の多くは仏教信仰でなく過去の慣習として仏教の葬式をしているに過ぎず「布施が高い」のは檀家が減り続けてる現実からも分かるはずです。

中には寺の経営が成り立たないと、堂々と戯言を言う住職もいますが、利用する大半は僕同様で戯言と認識してるのに対し、住職には道徳観が無いのか、少額年金で生活する老人、障害者を抱えた家族からも高額な布施を受け取る姿勢は宗教者とは思えません。

「布施はお気持ちですから」と言われ数万円を包んで行けば「供養の心が足らない」言い出す住職さえいる始末、あなたは何者ですか? 周囲の人達から僧侶になってくださいと懇願されたのですか? 自分の好きでなったのですからそれを檀家に押し付けるのは間違いです。

経営が成り立たないなら、違う仕事で収入を得るべきではありませんか? 本山への上納金が大変なら単立の寺にすれば良いだけのこと、あなたの仕事は本山への上納ですか?

僕自身は無信仰者ですけど、毎年元旦は神社に行き115円の賽銭を投げ入れ、800円~1,000円お守りを十数個買って、境内横で甘酒を飲むと『正月が来たなぁ』と感じるし、家族の中で厄除けしたいと言えば1万円で祈願して貰ったこともありますが、その程度で気休めになるなら問題ないと思ってます。

葬式ですから5万円位なら家族の満足度として構わないと思いますけど、30万円、50万円となるとそうはいきません。ハッキリ言えば「この20万円の壷を持っていれば災いは避けられます」と戯言を言う霊感商法と「読経・戒名が無ければあの世で浮かばれません」と30万円、50万円の布施要求の何処が違うのですか?

また寺は墓所の権利を販売する際、葬式は当寺限定ですと書面で謳ってあれば問題ないけど、その点は謳わず建立させておき、葬式になると「当寺以外で葬式した遺骨は納骨させない」と言う寺さえあり、直葬した遺骨の納骨だけで10万円も理解不能(石屋費用は別途)毎年の会費は何の為?

当支援センターの日本一安いと言われる設定と料金の実現には、2人だけで365日・24時間対応し尚且つ、理解してくれる住職、花屋、石屋。そして家主企業などの好意があって初めて成立してるのですから「菩提寺の葬式は受けません」「寺墓も受けません」となるのです。

端的に言えば我々が無休で踏ん張っているのは菩提寺の利益の為でなく、余裕の無い家族でも納得のいく温かい葬式を提供したいから――、菩提寺の実態は当支援センター理念に反します。

あんしんサポートは金儲けの手段ではない

我々は極々普通の凡人で特殊な能力もありませんので、自分達の持てる能力と体力と気力と時間の全てを使い17年間ひとつひとつの目標を達成してきました。菩提寺住職も偉そうな他人事の法話でなく、自身の経験談を法話で話せる程度のことは行い続けるべきです。

他人から信用され続けるのは簡単ではありません。経験から言わせて貰えば言ってる事とやってる事が最低でも10年以上一致してなければ他人から信用されず、信用を失うのはたった1回の失敗でも崩れます。だから信用を失う可能性のある行動は例え会員でも受け入れません。

商売の大半は利益や儲けが基準かもしれませんが、我々が目指したのは『他人から頼られる事』『周囲や会員から信用される事』そして『堂々と胸を張って生きられる自己満足』、設立当初から数年間は誹謗中傷も多々あり、理解も納得もされない時期もありましたが17年間を掛けて築いた信用です。

勿論、全ての人達から信用されたいとは思っていませんので、当方が対象とする会員さん達・当方支援を必要とする家族、そして当支援センターに関わる周囲の人達に信用して貰えれば充分です。

すでに8年以上広告宣伝もせず、一番多い仏教の菩提寺葬式は受けず、それでも利用者からの紹介と利用者の再入会で5,000名会員が減らない8年間を見るに『間違って無かった』と実感してます。

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