墓関連の法律

生前・死後の手続きアドバイス
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相談数を見る限り、墓閉じをする家族は増え続けてると思うけど、墓についての法律や
知識を持ってる家族は、ほぼ皆無だし、寺の住職も法律には疎いのが現実です。そこで
墓に関する最低限の知識だけでも書いておこうと思います。

『墓の所有者』
・我が家の土地の一部にある墓の大半は畑や雑種地だろうと思えます
(正式に墓の許可を受けてる訳でなく、既成事実が先行し暗黙の了解だと思う)
地域墓地、寺墓地、公営墓地、民営墓地いずれも墓所は購入しておりません
(土地の権利証は無いはず、購入したのは『永代使用権』です)
・自分で建てた墓石等は勿論ご自分の物です

『無縁墓』
・正確に言うと無縁墓は無いはずなのですが・・・
(墓の継承者は通例で決まり最終的には家庭裁判所が指名で拒否権はありません)
・墓建立には『契約書』があったはずで数年放置されたら撤去等謳ってあると思う
・寺は人が良いのか、放っておきますが、手順を踏めば撤去費用は請求できるはず
・墓守不在なら家族、一族で墓閉じして更地にして戻して返却するのが人の道です
あんしんサポートは墓が不要なら墓閉じして返却するよう勧めます

『墓閉じ』
・墓閉じに理由は要りません。不要になったから更地にして返却するだけの事です
筋を通している人に寺が嫌味を言うのは間違い、言うなら無縁墓で放ってある人
・檀家であるなら離檀するわけですが利檀料が事前に書いてある契約書はまず無い
・墓閉じの際に閉眼供養読経、これくらいは石屋の心情も含め当然だと思えます

『墓から出した遺骨は対処方法により法律が異なる』
・墓から出して別の墓に移転させれば『改葬』となり墓のある行政許可も必要です
(費用は掛かりませんが出す側、受ける側、双方の承諾が必要です)
墓から出した遺骨を『散骨』か『手元供養』なら改葬に当たらず行政許可は不要
・墓閉じした遺骨は『移転』か『散骨・手元供養』の2択しかありません

『遺骨は自宅に置いても問題ない』
・火葬した遺骨を何十年と自宅で手元供養しても法的には全く問題ありません
・余裕がなく火葬だけした遺骨なら、暫くは自宅に置くのもありです

『埋葬とは』
・土葬のこと、火葬許可証に埋火葬許可証と書いてあれば、土葬は禁止してない
・但し土葬をさせてくれる所は非情に少ないはずです
・国としては『埋葬』を禁止していません(火葬は絶対の決まりではありません)

『墓地、埋葬等に関する法律(埋葬法)』
・墓地は『市町村等地方公共団体』『宗教法人』『公益法人』以外は所有できません
・個人墓地は絶対とは言いませんが、基本的には上記理由から難しいと思って良い
・墓は全て墓地、埋葬等に関する法律の縛りがあり、近年増えた『樹木葬』も墓です

『海洋・山林散骨』
・まず海洋、山林問わず散骨は行政が認めた遺骨処理では無いということです
・法律で明確な縛りがなく、罰則が無いから黙認というのが散骨の現状です
・1991年、法務省が『節度を持って行う限り違法ではない』という判断をしました
・『節度を持って』というアバウトな表現の為、業者間で認識の違いがあるでしょう
・基本は『粉状の粉骨にして』『自分の土地』『撒いた上から土を掛けない』は基本
・海洋では風評問題も出ています。これから法的な縛りが行われる可能性大です
・市町村条例で散骨が禁止されてる地域は存在します

『墓について考える』
・誰でも、いつか墓参りには行けなくなります
・現行の墓の多くは孫子の足かせに成り得ます
・墓を守れるだけの子供がいません
・墓の維持には管理費など相当な費用が掛ります

『個人的な感覚』
千数百名の葬式をし、様々な遺骨処理を見てきましたが墓については『自分達の代だ
けで完結する』対処法をとるべき、また先祖から受け継いだ墓が守れないと分ったら
自分達に収入のある段階で墓閉じすべきで、孫子に押し付けるのは止めましょう。

僕には2か所の墓があり、先祖代々武井家の墓と、よほど入りたく無かったのでしょ
う母親が建立したカロートが3つあり、1つは46才で亡くなった姉が入っており、
ひとつは母親が入り、もうひとつは妹の家用だったようですが、離婚したので不要と
なりカロートだけがある状態です。母親が建てた墓は閉じようと思いましたが、妹が
墓守するというので、全ては妹に任せました。

しかし元々の武井家の墓は別の墓所にあり、奥さんと死別した子供の居ない従弟が、
墓守していますが、70才を超えた今、従弟の弟は都内在住で、金銭的な余裕も無さ
そうですから早い段階で墓閉じするなら、僕も力に成れると提案しました。

提案した当初は賛同してましたが、僕のほうが忙しく中々出向いていけず数年が過ぎ
ると、何となく墓閉じを渋っている印象でしたから、年老いて自分も墓に入りたいの
かもしれませんが、先々のことを考えると賢い選択とは思えません。とはいえ自分で
守ってきた墓であり、僕の兄弟ではありませんから、これ以上は言えません。

結局は従弟の甥姪達が費用を負担して墓を閉じ、遺骨の処理を行う事になるだろうと
思いますが、墓の大きさや遺骨の数から考えると、200万円では収まらないでしょう。
僕が元気で現役のうちに話しがあれば手伝ってあげられますが――、

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