火葬前夜、家族で再生したビデオ

日々の「我想う」
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昨日17日は朝一10時火葬、11時火葬と続きましたが、朝一の家族は前日午後から葬式を済ませ、午後7時までお別れの時間をとりましたので、故人の仕事仲間も駆けつけてくれ、普通なら焼香だけで帰るか、花を入れる程度で火葬を急かされますが、翌日火葬ですから、ゆっくり賑やかなお別れとなりました。火葬前日の午後から葬式、その後は夜までお別れ、自宅に戻って家族で行う通夜、翌日の朝一番での火葬何度やっても『やっぱこの流れが一番』です。

故人の親は神奈川、ご主人は東北単身赴任、娘さんは東京、息子さんは群馬と、普段の生活に戻るとバラバラですから、朝一番の火葬後、いつものように僕自身で拾骨の先導が済むと、一旦あんしん館に戻り、各自が持ち帰る粉骨の準備(各粉骨にも火葬証明書が必要)して各自に渡します。

その後、2回目の拾骨先導を済ませると、斎場職員から「水上で150cmの積雪で大変なことになってるらしいですよ」と聞かされる。拾骨後、そのまま前橋から50分ほどの弊社永代供養墓納骨に向かい午後12時40分、永代供養墓納骨が済むと朝一火葬の家族に連絡、家族の昼食が済めば墓参りできます。その日に都内に戻ると言ってた娘さん、東北単身赴任のご主人も、墓参りすればひと段落できるでしょう。

本日18日午前中は胃カメラ、搬送が無ければ午後から散骨に行く予定でしたが、弊社散骨場地域の人に電話確認すると、数年ぶりで1mほどの積雪らしく2柱の散骨は暫く先送りです。

ところで、今回の家族には火葬前日の夜、動画を見ながら、奥さんやお母さんを偲んであげて欲しいと伝えてありましたので、火葬前夜は昔のビデオ鑑賞会となったそうです。子供達は幼い自分達を見たり、旅行に行った思い出話しをしたりと家族の時間を振り返り懐かしかったそうで、ビデオでは見られなくなるからDVDにコピーして残しておくと言ってました。

全て終わると家族から「ゆっくりお別れも出来たし、自分達の手で送れた実感もあって本当に良かったです」との言葉を聞き、一番の目的『温かく送る』が実現できて良かったです。

以前も書きましたが、写真だけでなく、スマホで良いので、元気な時に動きのある動画と音声も収録しておきましょう。間違いなく残して良かったと思うはずです。

それと、もし自分の終幕を近未来に迎えなければ成らない状況になったら、自分の声で、配偶者や子供達に動画を残すのも良いと思う。配偶者への感謝の言葉、子供が小さければ中学、高校入学メッセージや、成人のメッセージ、結婚へのメッセージなども残せます。うちの門を叩き余命宣告された方には伝えています。

千数百件の葬式施行すれば、あらゆるケースを経験し多面的に葬式を見る事ができますから、この家族にとって何をすべきか、家族自身に何をさせるべきか、何を伝えておくべきかも自然に見えます。終幕を延ばすことはできませんが『こうしておけば良かった――、』の後悔はさせずに済み『良かった』に変化させる事も可能です。

但し、この感覚は葬式施行の件数が同じ1,000件だとしても、出来ない葬儀屋のほうが多いはずです。簡単に言うと流れ作業の葬式ばかりしている人、それしか出来ない葬儀屋は絶対に持てません。葬儀屋とはサービス業であり、葬式経験の無い家族に葬式の流れや慣習を伝えたり、家族に代わって行うのが葬儀屋であると考える葬儀屋では絶対にできません。もっと分かりやすく言うと、流れ作業しか出来ない葬儀屋では、家族の心情を見る事すらできませんから120%できません。

ただ、それが悪いとは言いません。ファミレスのように全国何処に行っても同じ味、同じ盛り付けの料理なら失敗はありませんから安全とも言えます。ただ、その程度ならファミレス同様料金は下げるべきです。高額なファミレスなど聞いた事がありません。一番難しいのは葬式期間中、可能な限り家族に寄り添う事でしか見えない部分が多いことです。

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