会員整理の期日が過ぎて

我想う支援日誌
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7月末日で3年越しで進めてきた会員の登録継続、登録抹消手続きがほぼ完了しました。

最終97件の登録抹消、ほぼ当初の予想通りで事前に利用不可を伝えられた事で、登録されてた方がもしもの時に慌てる事なく家族の死を迎えられるであろう事にホッとしています。また2件だけ事前預かり5万円がありましたが全額返金も済みました。

設立当初は葬儀支援そのものが手探り状態で僕自身が素人でしたから来るもの拒まずで誰でも入会受付し、葬式形態も県内なら何処でも何でもありでした。

そのお蔭で地域毎に葬式の内容が違う事、斎場毎に流れが違う事、一般葬、自宅葬、施設葬、直葬、無信仰葬、完全委託など葬式形態の違い、死体の知識、法律の問題点、納棺師スキル、遺骨知識、等々も短期で得られたのは大きな収穫です。

また葬式の実態と家族の本音や現実が分ってくると『葬儀支援の在り方と対象者も明確になってきた』

設立から4年後、あんしん館を開設した頃には本当に葬儀支援を必要とする対象者も明確になり始めてましたが、NHK全国放送、新聞記事等で会員数は一気に増え、更に利用者からの紹介もあり毎月30名~50名の新規入会が続きました。

会員数が増え年間施行が200件を超えると2名体制では続かない事が分り『事業規模の拡大』『対象者の限定』の天秤に迫られました。

当初は拡大路線を検討、すると料金値上げが必須となる現実が判明し様々なパターンを模索すると唯一値上せず拡大できるのは、個々が別経営の葬儀支援集団を創り上げる事でした。

ところが当方の直葬プランは人件費計上すれば確実に赤字になる為か、あんしんサポート葬儀支援事業は、やりたいけど不安が先行するようでした。

我々も経営や生活の保障をしてあげる事はできませんし、我々のように「食えれば良いんじねぇ」的な発想する人ばかりではありません。正直なところ『今まで経営して満足に食えねぇなら――』とは思いますが、それは個々の考え方次第です。

拡大路線が利用者負担を増やすなら少し安い葬儀社を経営するに過ぎません。

元々葬儀屋がしたい訳でなく、葬儀の仕事が特別好きな訳でもなく『こんな自分でも葬式を通じて助けられる人がいる』事が最大動機なのですから、拡大で料金値上げでは本末転倒です。

そこからは一歩、また一歩と目標とする葬儀支援に近づける日々を7年間続け、3年前ようやく葬儀支援の全貌を公言するまでになりました。

あんしんサポートの目指す葬儀支援

》金銭面で余裕の無い人でも法的に問題ない範囲での葬式を可能にする

》現状の葬式の実態が信仰、信条にそぐわない人が納得できる低料金葬式の提供

》葬式だけでなく日本で当たり前に行われてる法要、墓や遺骨問題まで低料金支援

だから――、

目指す支援の実現に向けて制限

》高額な布施の菩提寺葬式は受けない
当社葬儀支援の実現は『最低限の人数で』『完全無休で24時間体制』更に『超薄利』でないと成立せず、それは寺の利益の為ではありません。高額な布施が払えるなら当方支援は無用です

》大きな式場で行う一般葬の依頼は受けない
葬儀支援を続けて分った事のひとつ、金銭的余裕の無い家族は一般葬を選択しません。

》葬儀支援の現実が理解できない人は受けない
実質赤字設定のプランでも儲かると思ってる人が稀におり、自分はお客様だと勘違いな発言をされる方もいますが入会は受けておりません

そして5.000名会員の為に当社の掲げる『理念』『信条』『目的』の達成に邁進します

「理念」「誰もが、死後費用の心配をすることなく、心穏やかに生きられる世の中にしたい」
「信条」「葬儀は大事、でも残る家族の生活はもっと大事、だから絶対に無理はさせません」
「目的」「事前相談後は、死後費用の心配を一切することなく安心して生きられること」

これらは価値観の問題、次回『価値観の違い』です

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